愛さえあれば/Love Is All I Need
2012/116min/デンマーク
ロマンス、コメディー
監督:スサンネ・ビア
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボー
出演:ピアース・ブロスナン、トリーヌ・ディルホム、キム・ボドゥニア、パプリカ・スティーン、ボディル・ヨアンセン、セバスチャン・イェセン
オープニングは北欧のセンスが感じられる色使いになっています。
若い女と浮気に走った旦那を持つイーダ(女性)と暗い過去を持つバツイチ男性フィリップ(男性)のラブストーリーです。
イーダの住んでいる家もセンスが感じられていいです。
青い壁紙の色は日本ではあまりおなじみではないですね。
壁紙を強い個性のある色にしてしまうと、かなり色のセンスがないと全体的にまとまらないような気になってしまいます。
さて、フィリップ役は「007」シリーズでおなじみのピアース・ブロスナンで、年齢を重ねて渋くダンディーなおじさまになっています。
胸毛がある男性は好みではないですが、フィリップの胸毛は許せます。
イタリアの日差しで日焼けした顔に刻まれたシワも男の歴史になっていて魅力的ですなぁー。
こんな素敵なおじさまがいたらいいですよね。
残念ながら、私の周りにいる酒飲んでクダ撒いてるオッサンとは違う。
人種が違いすぎますーーー。
ヤツらにこんなダンディーな人もいるんだと気づかせてやりたいわ。
序盤で空港駐車場でイーダ運転する車とフィリップの車が接触事故を起こすのですが、イーダが乗っているイタリアの黄色のチンクエチェントが可愛かった。
次に購入する車はコレがいいなぁと思った。
イーダはコーラがグラスから溢れても笑ったり、オバサンだけど仕草が子供っぽくかわいい一面もあります。
あまり、家から外に出る機会がなく何となく世間慣れしていないような感じ。
物語りが進むにつれて想定外のことが淡々とわかってきます。
信じていたことが、裏切られたりして希望を失うような内容なのですが、イーダはいつも笑顔を絶やさない。
そこがまた突然突きつけられた現実を無理にでも受け入れなきゃならない悲しさを倍増させますね。
我慢、辛抱する。。。
悲しい現実を自分の心の中に封じ込めて生活する。
人前では笑顔で過ごす。
ウッチーは心の中に閉じ込めておくなんて無理だな。
多分、友達に電話しまくって話を聞いてもらうわーーー。
そういうことできるのは心がタフかと思いがちですが、私は逆なんじゃないかと感じた。
それは、自分が悲しみに向き合ってしまうと取り乱したりしてしまうからではないのかな?と勝手に思ったりして。。。
フィリップをなんとか振り向かせたいと願っている女性ベネディクトの行動をみていても興味深かった。
ベネディクトはフィリップの死別した妻の姉なのですが、
彼女は元旦那からも実の娘からも相手にされない悲しい女性なのだ。
映画の中でフィリップに「君みたいな下品な女性が元妻の姉だとは信じられない」と言われて、絶句し言葉を失う。。。
私が一番気に入ったシーンは南イタリアの碧い海に素っ裸で泳ぐイーダ、それを見つけたフィリップ。
海は冷たいから体に悪いとイーダを気遣うフィリップ。
冷たいけど気持ちが良かったとイーダ。
そして、
散々、イーダは裸を見られたのに今更ながら「見ないで」と言う。
フィリップは着ていた上着をイーダの肩に掛けてあげる。。。
フィリップはイーダに恋に落ちた瞬間だ!!
元妻を思いやる気持ちから、ずーと再婚せずに仕事に没頭していたフィリップが恋に落ちた。
タオルもなく衝動的に海に入って帰りはどうするつもりだったのだろうと気になるところですが、美しいシーンなのでタオルがあったら台無しになっちゃうね。
最後のシーンはYESかNOどちらかはわからないようになっていますが、二人が幸せなのは変わらない。
何かしら考えさせられる映画で、完全にはハッピーエンドではないところがウッチーの心に残りました。
