1つ誤解を招かないように言っておきたいのだが、
「日本一悪名高いキチガイ医師」
というのは、この先生が自らを面白おかしく説明するために言っているだけで、私はこの先生のことを尊敬している。
自分が信じてやってきたことに疑問を持ち始めた私は
著書を読んだり、FB投稿をフォローして、存在は知っていたが、かなりエクストリームなことを仰る人だなぁと少し距離を置いていたとあるドクターのクリニックを訪れることにした。
少しずつ動けなくなり身の回りのことが1人でできなくなってきて、実家の母が大阪から東京に住み込みでヘルプに来てくれていた。
私も夫もPCがあればどこでもできる仕事をしていたので、このまま東京に住む必要はなかった。
だから、私の実家である大阪へ引っ越すことを決めていた。
その前に、東京にいるときにこのドクターに会いに行きたかったという気持ちも強かった。
予約当日の日。
夫が付き添ってくれて、クリニックに到着。
タクシーで約1時間かかる道のりだった。
問診票を記入して、少し待つよう言われた。
名前を呼ばれて、部屋に入ると、まずはセラピストの方との面談があった。
家族構成、今までの学歴や職歴など生い立ちも詳しく聞かれた。そして病気のこと、発症してから現在までどんな治療を行い、どう過ごしてきたのか。
そしてなぜこのクリニックに来たのか?
細かに聞かれた。セラピストの方は真っ白の紙が字で真っ黒になるほど詳細に、私が話したことをまとめておられた。
一通り聞き終わったあと、一旦待合室に戻るように言われた。
セラピストの方と話しているうちに私の頭の中も整理されていった。そしてついにドクター本人に診察室へ入るよう呼ばれた。
ドキドキドキドキ。自分で心臓の音が聞こえるくらいに緊張した。
診察室に入ると、少し太々しい、あのドクターが先程セラピストの方がまとめた紙と、問診票を手に立っておられた。
👨⚕️「そこに座って」
ドクターの正面にあったソファを指差されたのだが、私は骨転移のある腰が痛くて、その低いソファには座れそうもなかった。
だからその代わりにドクターのデスクの横にあった椅子に座らせてもらった。
そこからは病歴の確認、問診票の内容の確認のような感じで、ドクターが私に質問して私が返答するというのを繰り返していた。
ところがある問診票の質問の箇所で、ドクターの顔色が大きく変わった。
👨⚕️「このサプリはなに?なんでこれ飲んでるの?」
私はそれぞれのサプリの期待される効果効能をドクターに説明した。けれど明らかにドクターの表情は前と変わったままだった。
👨⚕️「あなたはなぜうちのクリニックに来たの?そのままそのなんちゃら協会のすすめる食事療法とサプリで、自分は頑張ってますという被害者意識を持ちながら、それをよく頑張ってるねと褒めてくれる人達とやっていけばいいんじゃないの。あなたがうちに来た理由が一つもわからない」
そう言われて、私は確かに今まで盲信してやってきたが、何かがおかしいと感じ、それをやめたいと思ってここに来ましたと必死で説明した。けれどドクターからは更にキツイ言葉が飛んできた。
👨⚕️「あなたは嘘つきだ。自分は西洋医学と決別して、自分の自然治癒力を信じてやってきたと言うけれども、あなたの依存体質は何も変わっていない。昔は西洋医学が病気を治してくれると西洋医学に依存し、今度は依存対象がその食事療法に移っただけ。自分の力など何も信じていない。あなたは嘘ばかりだ。そういう人にうちのクリニックは向かないし、私がやってあげられることは何もない」
私は気がついたら号泣していた。
ドクターがおっしゃったことが、本質をついていたからだ。
🙎♀️「私はもう頑張りたくないんです。。。もうあんな自分の心と体を痛めつけるようなことは続けたくないんです。お願いします、先生の所で診ていただきたいんです」
そう泣きながらお願いした。
するとドクターは、仕方ないなという感じで、
👨⚕️「でもあなた、もうすぐ大阪に引っ越しするんでしょう?どうやってうちに通うつもりなの?」
🙎♀️「えっ!先生私を診てくださるのですか⁉️それなら引っ越しは先に伸ばします」
👨⚕️「じゃあできるだけこっちにいるうちに精神セッションと診察を詰めてやろう。実は大阪にも支所を作る予定で、月に1回は大阪に出張するから、こっちでの精神セッションがひと段落したら、大阪で診察を継続してやっていくか。それであなた、自分自身の最期のことは考えているの?この病気である以上は辛いかもしれないけど、最期はホスピスに行くのか、在宅で診てくれるドクターや看護師を探して家で過ごすのか考えておく必要がある」
🙎♀️「私は最後まで家で過ごしたいです」
👨⚕️「そうか、わかった。いまちょうどうちのクリニックに研修にきている医師で、あなたの家の近くで訪問診療を行っている人がいる。うちでは彼は精神セッションを担当するセラピストとして来てもらっているが紹介するので、東京にいる間は彼に訪問診療をお願いするといい。ただし大阪で同じように訪問診療をしてくれるドクターは自分でしっかり探しておくように」
🙎♀️「わかりました。本当にありがとうございます」
泣きながらお礼を言った。そして次にまた別室に行くよう言われて、先生と一緒にその部屋へ行った。
👨⚕️「あなたは今までいわゆる玄米菜食的な食事をしてきたが、その効果は出ていないようだ。人によってはそれがピッタリと合う人もいるが、ここまで体力も落ちてしまっていると、本当に真逆のことをした方がいい。つまり、糖質制限的なしっかりタンパク質を食べていく食事のやり方だ。でもあなたの場合は長い間タンパク質を食べていなかったので、100%糖質制限をするとまた体がおかしくなってしまう。だからまずは自分が食べたいと思ったものを何でも食べるようにしなさい。今まで禁止していた肉や魚ももちろん、何でも食べていい。これでしばらく様子をみましょう」
そう言われて、別室にあった糖質制限関連の参考図書を見せてくださった。
「日本一悪名高いキチガイ医師」は厳しいが本質を突いた実は温かい思いやりのある医師だと私は感じた。
そして夫もそう感じたようだ。
私はこのドクターの元で、今度は何かに依存するのではなく、自分の力を信じてやってみようと思いを新たにした。