今、大名のお店におります。
店主の松さんには申し訳ないのですが、僕は新しいお店がかもし出す、作ってからオープンするまでの間しか嗅ぐことのできないこの匂いがたまらなく好きなんで満喫しています(笑)
木材や塗料、工具から出ている香りは普段の僕には非日常的なアロマです。
これまでも様々なお店の立ち上げに携わってきましたがもしかするとこの匂いが好きだから新しいお店に惹かれてたのかもしれません。
人の匂いも、食材の匂いもしない店内の居心地のよさに浸りながらこれまでのお店、出来事、出逢った人達を思い出してます。
初めてこの匂いを嗅いだのは24歳の時に初めて店長をしたお店の立ち上げの時です。
あの頃はまだまだ経験と人としての器も未熟で周囲の人に迷惑をかけながら無様に走ってたものです(笑)
奇しくもあれから9年近く経って今回のお店の施工をして頂いた方はその時のお店を手がけてくれた人でした。
同じ歳月を経ているにもかかわらずその方の作るお店はあの頃よりもかっこ良く、使い手の事を考えた素晴らしいお店をみるみる創り上げていく、
それに比べ僕はあれからどれくらい成長したのかなぁ・・・
先日、ONOグループ最後の日に、オーナーをはじめ、社員、アルバイトが参加する定例ミィーティングに足を運んだ。
勿論、ソコでの最後の行事でもあったので僕は其処に向かいました。
ミィーティングでは毎回テーマがあり、最後となるその日のテーマは『愛』でした。
『愛』。
親兄弟のいつくしみあう心。ひろく、人間や生物への思いやり。
男女間の愛情。恋愛。
大切にすること。かわいがること。めでること。
〔キリスト教〕 神が、自らを犠牲にして、全ての人間をあまねく限りなく いつくしんでいること。アガペー。
〔仏教〕 渇愛、愛着(あいじゃく)、愛欲。「十二因縁」の説明では第八支に位置づけられ、迷いの根源として否定的に見られる。
なんて事はわかっているがやはり人それぞれの『愛』のカタチがある。
僕の『愛』はきっと『家』(ホーム)だと今は思っている。
この歳になったからだろうか、実家・・・故郷に帰る度に様々な事を思い返している。
故郷と聞いて想い浮かべること、懐かしくて嬉しくてほろ苦い、時には想い出すのも辛いこともある。
その人それぞれの思いが交錯する。
ふと故郷回帰を考える。
「本当の故郷はどこなんだろう?」生まれも育ちも全てが同じ地域なら、そこ一本で故郷が定義できる。
しかし、今の自分を形成した場所も故郷の一つだろう。
きっと一生懸命だった頃の場所を中心にもう一つの故郷が形成されて行くのです。
僕はこう考えています。
自分の今日まで生きてきた人生で比較的永く留まり、最も強く印象に残っている場所が故郷ではないかと思います。
見るもの、経験するもの、出会うものが衝撃的なものが多い時代の記憶は、たとえそこに居た期間が短くても、断片的ですが鮮明に想い出されます。
故郷回帰は鳥の帰巣本能に近いと思う。
あそこはどうなっているだろう、仲間や後輩達は今どうしているのだろうか?と切ないほどの郷愁で夢でも涙が溢れます。
決まって何十年後にもの風景とその時のその人の顔が想い出される。
豊かな思い出が夢に出てくるところです。
きっとONOの店もその一つとなると思う。
本意、不本意に関わらず店を辞めたスタッフに会うたびに聞く事なのだが、
スタッフが変わって誰も知らない、
気まずくて顔を出せない、
けどね、いいんだよ。
だってソコは君の故郷の一つなんだから。
少しづつ繋がりを手繰り寄せながらでもいいし、松さんのお店を介してでもいいし。
これからどんどん大きくなるのはONOという会社ではなくソコで出逢った家族にも似た繋がりだから。
いつかちょっとした歳の差や、進んだ道が違うことさえどうでもよくなるぐらいみんな爺婆になって再会したいよ。
そしてあの頃は・・・なんて話をしながら酒を酌み交わしたいものです。
もちろんお客さんや関わった全ての人達とも(笑)
願わくば近々開店する松さんのお店、【COMATSU】がその架け橋の様な存在の店になればという想いを込めながら準備をします。
爺いになった時に話しのネタになるような事ができたらなお素敵です♪
皆様、店主松村宗孝共々、心よりご来店お待ちしております。

【COMATSU kitchen&bar】(コマツ)
http://www.facebook.com/comatsu.kitchen.bar
2011.11.11、開店。