アパートの新しい持ち主から連絡が来た。

職業は弁護士。(前はパイロット。なんなんだこの華やかな職業連鎖)

「先月までケンブリッジで研修を受けていました」
英語もなかなかである。

声からしてまだ20代と思われるこの男性は
終始自分のことを「大家(landlord)」ではなく「家主(owner)」と呼び続けた。

アパートに住む気満々である。


それどころか今現在、
既に同じエリアの小さめのアパートにお住まいらしいから、
即入居が本音であろう。

話はそこから本題に入り、
スーさんとボディーブローを交わし始めたわけだが、
どうも話がかみ合わない。

私達はアパートの家賃を半年ごとに6ヶ月分まとめて先払いしている。

今現在来年1月末まで支払い済みであるが、
どうやら先方はそれが賃貸契約の終了日と思っているのだ。

だから次の支払いは結構、1月末付けでアパートを出てもらえますか、と。

「いえいえ、それは単にこちらの支払いパターンが半年置きというだけで、賃貸契約は別にあります。私と大家との賃貸契約はあと18ヶ月、再来年まで残っていますが」

寝耳に水だったのか、
あえて知らない振りをしたのか、
電話の相手は途端に不機嫌になった。

もちろん弁護士だって馬鹿じゃない。
パイロット大家からきちんと賃貸契約書を渡されているはず。

だがここで問題発生sei

実は私達との賃貸契約書は2通存在する。

契約書その1; 1年契約、その後半年ごとに更新
契約書その2; 3年契約

最初1年契約で交わしたが、
その直後、イギリスからの引越し荷物の引渡しには
3年間の居住証明が必要と分かり、契約を結び直したのだ。
もちろん大家の署名入りである。

だから私達が契約書と言及しているのは「その2」の方なのだが、
どうもパイロット大家は「その1」がまだ有効と弁護士に話している様子。

なぜその1が有効なのかは知らない、
トルコでは不可能なことも可能になるから外人の私達には判断つかん。

もしかしたら相手はその2も手中にあるが、
自分に都合の良いその1しか使わないつもりなのかも。
この辺はゲームである。

「これ以上ここで話しても拉致があきませんので、うちの会社の顧問弁護士に相談します。現状をはっきりさせた上でそちらとの協議に入りたいと思います。弁護士同士ですし、その方が話も早いでしょう」

そう言ってスーさんは電話を切った。

契約失効は3ヵ月後か?18ヶ月後か?

私個人としてはさっさと次の物件を探し始めよう、である。
ここでゴネたところで得なことなど無い。

例えこっちの弁護士のネゴ勝ちで18ヶ月居住の権利を得たところで、
新たなる大家、いや持主は
「立ち退き料を払うから、出て行ってくれ」
となる可能性大、結局出る羽目になるのだ。

違いは引越し費用を向こうが払うか、こっちが払うか、だけである。

もしくは18ヶ月住み続け、次のところに引越した直後に「駐在終了~♪」
だってありうるからね、私達の場合。
どちらかというとそっちの骨折り損度の方がはるかにデカイ。

「うーーーん、うーーーん」

スーさんは納得行かない感じ、でもこれが人生、ケセラセラ。

ACCAの試験(12月&6月)に被らない限り、引越し全然構いませんとも。
さっさとずらかろうぜこんなとこ。

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