長らく更新できなくてすまない。
郷士 レオノール・リームだ。

最近ギルドから依頼される海賊のレベルも上がってきて、
船がかなりガタが来ている。修理したりしてなんとかごまかして来たが、
それも限界に近い。

それに、最近では航行日数も増えてきて、ぱそこんのバッテリーが途中で切れる事も多くなってきた。
自家発電用の装置があるらしいのだが、あまりに大きくて重く、
私の船に載せようとすると、船が沈むらしい。

そこで、造船所を見に行ったのだが、手ごろな船があった。
軽キャラベル級の小型中古船で、自家発電を載せても沈まないらしい。
しかし、高い。9万もする。買ってスッカラカンになっても困るので、
11万前後はいるだろう。
今現在手持ちは8千ほど。足りない…。
いや、足りないっていうレベルじゃないな。明らかに無謀だ。
しかし、どうしてもこの船がいい!
なんかこう… 、ビビビっと来るものがあった。
この船も私に乗って欲しいに違いない。

一晩寝て考えたが、やっぱり考えは変わらなかった。
そこで、造船所の親方に銀行に預けてある6万を先に払っておいた。
宵越しの金なんて持ってたまるか。

これを酒場のマスターに言うと、もうちょっと考えた方がいいと諭された。
横にいた、いつぞやのくっさいオッサンにも無謀だといわれた。
うっさい!ってゆうかいいかげん風呂入れ。いつかぬっころす!

稼いで、稼ぎまくって一刻も早くあの船を買うぞ!
何か、世間では「あふりえいと」なる素晴らしいものがあって、
簡単にお金が稼げるらしい。
ちょっとやってみようかな?

先ほど、王宮から呼び出しを受けて、行ってみたら…、
爵位を貰ってしまったぞ!
郷士という爵位らしいが、何なんだろうな?

詳しく書くと、こうだ。

最近では、沿岸には海賊が出なくなっていたので、少し遠出をしていて、
セビリャに戻ると、出航所の役人が、
「王宮より呼び出しがかかっていますよ」と教えてくれた。

何か悪い事したかな?
アレがバレたか?それともアレか??
などと考えていたら、王宮についてしまった。

門の前にいた衛兵に、呼び出されたと告げると、
「本来なら、お前のような者は立ち入る事はまかりならんが、
タベラ枢機卿殿が特別に、お前に爵位を授けるとのことだ」
とのたまいやがった。
そりゃあね~、セビリャといっても、街外れの生まれだし、身なりもそんなにいいものではないが、そこまで言わなくたっていいじゃないか。
などと、
実際には言えず。心の中だけで思いながら、王宮の中を進む。
もし、衛兵(門兵とは違う紳士的だった)が案内してくれなきゃ、
迷ってしまって二度と陽の光を浴びる事はなかったな。

名前しか知らなかったタベラ枢機卿は、丸々と太った
人のよさそうなおじさんだった。
「おお レオノール・リームよ。よくぞ参った。そなたの功績を賞し、
郷士の爵位を許す。更なる活躍を期待しておるぞ」
などとニコニコとおっしゃられた。

あまりに嬉しくて、酒場で船員らと飲んでいたら、うるさかったらしく、
丸太のような腕をした、くっさい男に怒られた。風呂ぐらい入れ。
別にいいではないか。と思ったが、マスターがしっぶい顔をしていたので、
撤収する事にした。

これから私は 郷士・レオノール・リームなのだ。
改めて思うのだが、爵位っていいな。何かかっこいい。
祖国の海の安全のため、またタベラ枢機卿にお褒めいただけるように、
もっと頑張らなくては!

うん?外が騒がしいな…。ケンカか、火事か…。
ちょっと見に行ってこよ!
GVOL_face

なにやら、ブログと言うものが流行っているらしい。
駆け出しの船乗りから始まって、ようやく少し余裕が出てきたので、
私もブログと言うものを始めてみることにした。

自己紹介が必要なのか?何か照れるな…。
私がいるのは、Boreasと呼ばれている世界で、
スペイン王国の首都・セビリャで生まれのレオノール・リームだ。

先日、母と父が相次いで亡くなった。
母が死ぬ間際、私に言い遺した事…。
「私の骨を、祖国の地に埋めて欲しい」
私は自分の耳を疑った。
確かに、母は――その娘である私もだが、周りの人たちとは顔つきが少し異なっていた。
実は、母は東の果ての国の生まれで、乗っていた船が大シケに遭い、
海に落ち、流れに流れて、父に拾われたらしい。

何人か、インドを抜け、東の果てまで到達した者もいると聞く。
私も今すぐ東の果てまで行って、母の遺志を叶えてあげたいが、
私にはそれを叶えるだけの大船団も財力もない。

じゃあ、どうするか?
有名になり、スポンサーを募るしかなかろう。
依頼を受けてさまざまな発見をして、生計を立てている者もいるが、
私にその才能はなく、交易をして金を稼ぐ者もいるが、私はそんな頭良くない。

街一番の情報通である酒場のマスターに相談してみると、
最近は海賊が増えて困っているらしい。
その時、ひらめいた! 海賊を退治しよう!
悪者をやっつけ、さらに金が貰えるのなら一石二鳥だ。
善は急げだ!マスターにさっそく話を付けてもらい、
船を一つ都合付けてもらい、ギルドにも紹介してもらった。

ギルドには様々な依頼が舞い込む。
まずは、定期連絡の手紙を配達したり、
沿岸のチョロイ海賊を蹴散らしたりしているうちに、少し余裕が出てきた。
最初は、女だとバカにしくさった船員たちも、今じゃ信頼し、私について来てくれている。
マスターに借りていた船も買い取る事ができた。
もっとも、マスターはすっとぼけたが、無理矢理金を置いて逃げて来た。

あら。最近雇ったばかりの船員が息を切らせて駆け込んできた。
どうやら、積荷を積み終わったらしい。そんなに急がなくてもいいのに…。

さて、海賊を退治に行ってくるか!

salida(出発)!