先日、レンタルビデオショップを経営されている方と話す機会があった。
職業柄か、経営者の方と話をさせてもらう機会が多いのだが、その度に、経営者の「判断力」というものには頭が下がるばかりだ。
今までクライアントに対して、会社の戦略を大きく変えてしまうような提案をさせてもらったが、そんな提案でも、短い期間でしっかりと、明確な意志を持って「決断」する。
もし自分が同じ立場だったなら、社員の人生を背負っているという重圧に耐えることができず、判断力が失われてしまうのではないかと思ってしまう。
しかし一方で、一般社員も日々の現場の中で、何千といった意思決定を行っている。
その一つ一つは経営者の意思決定に比べればとても小さなものだが、それが積み重なれば、会社の収益性や評判といった部分に大きな影響があるのではないかと思う。
「このクレームにどう対処すべきか」「この顧客にどんな提案をすべきか」「この商談でどれだけ粗利を取るのか」そういった判断の一つ一つが、顧客の満足レベルを左右する。
しかし、経営者やリーダーの判断に比べて、一般社員の一つ一つの判断が注目されることはほとんどないように思う。
実は経営者の判断と同じくらい、日々何千と行われている一般社員の判断も重要な要素であり、それらをきちんと形式知にする、それらがどう業績に影響するのかを明確にすることが今求められているように思う。
そういった要望から、エンタープライズ・ディシジョン・マネジメント(EDM)が注目されるようになったが、まだ実務レベルで活用できている企業は数少ない。
まずは、一つ一つの判断がどう会社に影響しているのか、今まで考えていた範囲からもう一歩先の範囲まで考えようとするという心がけがら意識していく・させていくことが大切なのではないだろうか。