「どんな形のゴールであれ、一点は一点だ」
イタリア・ACミラン所属のフィリッポ・インザーギの名言である。
この言葉をそのまま解釈すると、「点を取るまでのプロセスなんて関係ない。結果こそ全てだ」と聞こえてしまうのではないだろうか。
しかし思うに、その言葉の本意はそうではない。
試合中の彼を見ていると、誰よりも貪欲に、誰よりも懸命に、ゴール(結果)に繋がる動き(プロセス)を繰り返している。
そのプロセスの積み重ねがゴールという結果に繋がっており、正しい結果は正しいプロセスによって導かれるということは、彼にとって至極当然であり、絶対的な真理なのではないかと思う。
彼はプロセスを軽視しているのではなく、正しいプロセスが正しい結果に繋がるということを、誰よりも知っている。
「ゴールという結果に結びついたということは、それまでのプロセスが正しいものだったということだ。だからこそ、その結果には価値がある」
彼の言葉はそう言っているように聞こえる。
さて、長い前置きはさておき、民主党の小沢氏の辞任についてはさすがに触れない訳にはいきませんね。
党首会談を間近に控え、国会は補正予算の審議中…何故、このタイミングなのか。
総選挙をまともに戦える布陣で迎えるためなのか?司法と行政の間で黒い取引があったのか?色々と詮索をしたくなってしまいますが、とにかく一つだけ確実に言えることは、「総選挙に勝つ」ための辞任だということです。
しかし、そもそも政治家の役割は何でしょうか?
誰しも頭では分かっていると思いますが、当然、「国益の追求」です。
確かに、選挙に勝つことは、マニフェストを実行に移し、国益を追求するために避けて通ることのできない「プロセス」であることは事実です。
しかし残念ながら、聞こえてくるのは総選挙に向けての各々の思惑ばかり。
選挙に勝つという「プロセス」が、国益を追求するという「結果」よりも上位のものになってしまっているように見えることは残念でなりません。
麻生総理が気の利いたコメントを残していました。
「代表に立候補される方のマニフェストを国民の皆さんは聞いてみたいと思っているのではないか」
全くその通りです。
貴方のマニフェストも、もっと沢山聞かせて欲しいものです。
ただ、主権者たるべき国民が主権者足りえていないのも事実であり、それがこの状況を生み出してしまっているのも否定はできません。
我々ができること…主権者たるべき帰属意識の構築と、権利の行使という正しいプロセスを踏み続けて行きたいと思います。
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今後の民主党を読む助けになれば幸いです。