「経営者視点を持ちなさい」
多くの会社の、社内教育や新人研修の場で、
こんな言葉が使われている。
私が新卒で入社した、ある上場企業もそうだった。
今思えば、何て都合のいい言葉だったんだろうと思う。
そもそも資本主義の概念から考えると、
「経営者」と「労働者」は、根本的に異なるものである。
「経営者視点を持て」とは、
労働者が本来果たすべき義務以上のことまで要求する、
経営者の傲慢でしかないと思う。
「視点」を持ったところで、労働層が資本層になれるわけではない。
例えば貴族社会で言えば、平民が、
「私は貴族ではないが、高貴な心意気だけは持っているので、貴族のように皆の先頭に立って命を賭けなければならない!」
などと言っているようなもの。
貴族と同じ責任を負ったにも関わらず、貴族と同じような既得権益などは得られない。
だから、そんな「経営者視点を持て!」なんて言わずに、
「経営者になれ!」って言えばいいのになぁ。
「視点を持て!」って、なんかズルイですよ。