IT系派遣社員さんの悲哀を見た | でぃめんたーの糖質制限ダイエット

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私、某メーカで社内SEをしているのですが、その担当職務の一つに、

「システム担当部門の全体管理」というものがあります。


「全体管理」といっても、部門長やグループ長をしているわけではなく、

部門の中長期計画や予算計画の策定、部が抱えている仕事の進捗管理、

人的リソースの配置など、部門長やグループ長による組織管理の

サポートをする仕事です。(要するに丁稚)


で先週末、「人的リソースの配置」に関する部内会議が緊急開催されました。

昨今の景気低迷の影響を受け、とうとう、


「どのプロジェクトを中止、もしくは一時保留するのか」


という判断と、


「それに併せて、人員の再配置をどうするのか」


という判断を行うためです。

正社員の場合は他プロジェクトに投入するなどの方法がありますが、


「外部から来て頂いている派遣社員さんをどうするか」


ということが一番悩ましく、最も議論が長引きました。

経営層からの指示として、経費削減・予算削減を強く指示されており、

「最悪、契約更新しない」との選択肢も出ました。


ただ我が部門としては、


「せっかく一緒に働いてきたのに、いきなり切ることはできない」


との考えから、


「派遣社員さんは守る。切らない。」


との結論に至り、その方向でずっと調整してきたのですが、

とうとう、派遣社員さんを1名削減することになりました。。。


で、どの派遣社員さんを削減対象とするかという議論も、悩ましいものでした。

そしてその候補として、WEB+JAVA系システムを担当している、

2名の派遣社員さん(Aさん、Bさん)がその対象として候補に挙げられました。


Aさん : 26歳男性、技術経験3年、常駐歴1年

Bさん : 40歳男性、技術経験15年、常駐歴3年


で、最終結論として「Bさん」が削減対象となりました。


Aさんと比較して遙かに技術経験も常駐歴も長いBさんが、

何故削減対象となったのか?


喧々諤々の議論の中、判断内容が様々挙げられました。

1.単価

 年齢、技術経験の分、Bさん>>>Aさん


2.技術

 WEB+JAVA系技術があまりに汎用的になり過ぎて、

 その技術力を、経験年数だけで計る必要がなくなった。

 経験年数が多くとも、それはアドバンテージには成り得ない。

 経験年数が少なくとも、センスさえあれば何とかなる。


3.社会人としての立ち居振る舞い

 Aさん

  ・ 年齢の上下関係無く、誰にでも親切丁寧。

  ・ 誰にでも挨拶する。

  ・ 年下の正社員を良く指導してくれている。

  ・ 愛嬌がある。

 

 Bさん

  ・ 上にへつらい、下には横柄。

  ・ 誰に対しても挨拶しない。挨拶されても無視。

  ・ 愛想が無い。

  ・ 人の使い方が下手。(自分の世界しか見えていない)

  ・ 他人を見下し、小馬鹿にした態度が散見される。

    例えば、部内朝礼において他人(しかも年上の幹部社員)が

    最前列で話しをしているのに、馬鹿にしたようにクスクス

    嘲笑する。 など


Bさん、「3.社会人としての立ち居振る舞い」について、

度々注意されていたようなのですが、全く改善がなされなかったとか。


スキル不足ならともかく、挨拶とかの態度ぐらいは努力無しで、

本人の心懸け次第で改善できるはずなのですが。。。


今まではプロジェクトが複数同時進捗していて人手不足もあり、

仕方なく契約更新していたようですが、今の状況下では流石に

このような態度の人を確保しておく必要が無くなったのでしょう。。。

IT系派遣といえども、単純に技術力だけでは生きていけないのだなぁ

と痛感した出来事でした。


どんどん若い人が出てきて、その若い世代との競合になるわけですし。

45歳という年齢相応の、組織経験(管理職としての組織管理など)も

不足しがちでしょうし。


IT系派遣社員さんも大変ですよね。。。