昔から、「徳のあるところに人は集まり、徳がなくなれば人は散る」と言われています。
このブログを読んでくださったいる方は、なんらか人の前に立って指揮を執る方が殆どだと思いますので、今日はこの「徳」について一緒に考えてみましょう。
まずは「徳とはなんぞや?」ということで、この「徳」という言葉を辞書で引いてみました。
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「徳」
1. 日本漢和大辞典10243
●心に養い身に得たるもの ①よい品格 ②ひとがら、品格、人の思想・生活を統一するもの ③性行、気質
●行為、節操
●賢者
●はたらき
●真理
●はじめ
●四時の旺気
●をしえ
●めぐみ、たまもの、恩恵
●めぐむ
●恩恵に感じる、ありがたく思う
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非常に漠然としたものではありますが、どれも人を惹きつけてやまない、そんな人物像が頭に浮かんできますね。
また、大正時代の細菌学者の野口英世さんも、このように述べています。
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「人は能力だけではこの世に立つことができない。人は能力と共に徳をもつことが必要である。」
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うーん、確かにその通りですね。
能力の高い人はこの世にごまんとおりますが、能力が高いからといって人望があるとは限らず、逆に言えば能力が低くても人徳のある方もいますよね。
また、「四元徳」と呼ばれる西洋古典世界の基本的な徳には、
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・思慮、叡智
・正義
・忍耐、勇気
・節制
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とあります。
これらを要約すると、徳のある人とは、
「己を捨てて、世のため、人のために尽くす人」であり、「あの人が言うなら」「あの人のためなら」と周囲の人々から慕われ、敬われる人間性を持った人」、このような人を指すのではないかと私は考えます。
しかしながら、世の中には自分本位で、自己中心の人が多いのもまた事実です。
自分本位の考え方の強い人は、人の役に立つことよりも、自分のことの方が可愛いから、何かあると自分をかばい、慰め、同情を求め酒場や会合で愚痴をこぼしてしまう。
もしこのような人が自分のリーダーだとしたら、これでは絶望的ですよね。
人として生まれた以上、徳を積み、徳を磨き、徳のある人間にならねばなりません。
ましてや人の前に立つリーダー職にある人であれば、なおさらですね。
常に広い視野を持ち、遠くを見据え、絶えず自己研鑽し、精進していきましょう。