シェイクスピア物はついつい手に取ってしまうのだが、これはあたり! マクベスは確か学生の頃に読んだはずだったがあまり好きではなかった。一介の武将が王を暗殺して下克上したはいいが、罪の呵責から奥さんは狂っちゃうし、暗殺した王の部下から敵討ちされちゃうって話。どこがいいの?て思っていた。それよりは十二夜やテンペストの多幸感が好きだったし、気に入った箇所は原語で暗唱していたものだ。それはさておき。ひさびさに小説の世界に夢中になって浸っておりました。身につまされるとこもあったしね。アペンディクスとか。「・・・はアペンディクスだ。入ることはできても、出ることはできない。」「アペンディクスに入り込んでしまったら、足掻いて体力を消耗するより、ひっくり返すか、行き止まりの壁を壊すのが合理的だ。」まさに今の私の状況。それに昔は小説に出てくるようなリッツやハイアットのロビーラウンジやバーによく行ってたものだ。もちろん私は20年以上前の初恋を引きずってはいないし、亡命王子と知り合ってもいない。ましてや会社の秘密を知ってしまい命を狙われる身でもない。株で大儲けもしてないし。
主人公が勤める会社は特許で儲けている会社だが、これも偶然か。実は明後日「知的財産管理技能検定2級」を受験する予定なのだ。会社推奨の資格である。なんだか今の私とリンクすることの多い小説だった。マクベスも四半世紀ぶりに読み返した。キューバリブレが無性に飲みたくなった。夏には香港に行こう。あの空気を味わいたい。3人の魔女が導いてくれるだろうか。