2024/4/7㈰ AIR-G
アイヌにルーツを持つ関根摩耶さんが、国立アイヌ民族博物館を訪れ、子どもの頃から知っているという資料情報室長の田村将人さんからお話を聞きます。
田村さん:博物館は6つのテーマに分かれていて、もうひとつは触れる展示。
関根さん:今いる展示は「私たちの仕事」
ここはどういう意図で作られたんですか?
田村さん:博物館の設立準備室が出来て、展示検討委員会で話をしているとき、出ていたアイデアなんですよね。
アイヌの人びとといえば、各地…白老、阿寒、平取などで民族衣装を着て踊ったり、伝統的な技術を見せている古いイメージを持たれてしまう。
それを打破するには、どうすればいいか。
いつでも見れる、現代の状況を示すと。
しかも今いるアイヌのかたの仕事から入ってもらって、裏にはプロフィールがある、そんな展示。
関根さん:年表っていうところも、資料がたくさんありますね。
田村さん:私たちの歴史ってのは、北海道の周辺に人類が住み始めた3万年前から展示を始めてるんですね。
旧石器時代からずっと展示をしていて。
関根:やっぱり疑問に思われる方多いですからね。
いつからアイヌ文化が始まったのか。
もしくはいつからアイヌが北海道に住んでいたのか。
そのあたり、ウポポイではどういう展示されてるんですか?
田村:その辺は見てもらって、徐々に北海道らしい、樺太らしい生活が作られていったってことを示しているんですよね。
本州で弥生文化が始まる時、北海道では縄文を続けたってことで続縄文、ってことがひとつの大きな契機となって。
その後、本州の影響を受けた土器とか竪穴住居にも住みつつ、北からはオホーツク文化っていう別の文化が来て。
多分それで今のアイヌ民族の…何て言うんですかね、ルーツが出来上がっていったと思うんですよね。
関根:擦文もですよね。
続く