11/2(木) 鈴木知事定例記者会見


質疑応答の場面で司会者が「最初はシグマスタッフと道立江差看護学院以外の質問からお受けします」と切り出したものの、記者の質問はこの2つに集中。

 


北海道新聞小宮記者:道庁は4月に投書(⁠外部から過大請求を指摘?)を受け(⁠たにも関わらず)、5月にシグマスタッフと契約しました。

こうした悪質な事例が発覚したということを踏まえて、本年度の事業を道庁側から打ち切ることを考えてますか?


鈴木知事:委託契約書では、委託業務の処理が著しく不適当であると明らかになったと認められる時は、契約を解除することができる規程があります。 

一方で、年度途中で事業を中止することや 委託先を変更することは、介護事業所はもとより、事業所に派遣を希望する方にとっても、大きな影響を与えますので、様々な影響を総合的に勘案して、契約の継続の可否について、今検討しているところです。



朝日新聞松尾記者:電通北海道とか、先日のコメの関係のことも含めて…

道の委託している準委任契約✢を、プロポーザル方式で、プロポーザルを受けて、道庁のしかるべき方々が評価して点数をつけ、それにより随意契約するという方式が、これら全てに影響を及ぼしていて。

それも外部から指摘されたりして、初めてそのこと(⁠過大請求)が判明するということは、多分北海道というマーケット競争環境において、この方式が似つかわないんじゃないかと思いますが。

その辺り、知事はこのプロポーザル方式、 そして道庁内での評価によって決める随意契約について、どのようにお考えでしょうか。


鈴木知事:今質問にもありましたけども、実支出額での精算による準委任契約で、重複計上や実態と異なる過請求事案が、複数起きています。

10/31を期限として、事業者に点検のお願いをしており、回答を促しているところです。

結果を取りまとめて、しっかり対策を講じていきたいと考えています。

(⁠大まかにはこんな内容)


松尾記者:シグマスタッフは特に

「長年にわたって、プロポーザルによる随意契約が、ずーっと同じ会社で進んでいく」

という、事実上同社によってのみにしか成立しない、随意契約事業になっていると思います。 

そういった北海道でのプロポーザル方式に対して、応募する会社や組織があまりにも少ないので、ずっと継続している可能性はないのか。

しかるに北海道にこの方式が、そもそも公平性、競争性という色々な観点から、向いていないんじゃないのかと思うんですが。

その辺り、いかがでしょうか。


鈴木知事:契約においては、他者との競争の中でより良い提案が採択されることが必要です。

このシグマ社については、プロポーザルのときもう一社が参加されたと聞いています。

より多くの参加の中で、より良い内容で契約をしていくことが当然求められることと思いますので、契約のあり方についてしっかり考えて進めていきたいと思っています。



✢準委任契約:請負契約と違い、業務の遂行自体が目的で、結果や成果物の完成については責任を求められない。

医療の診療やコンサルティング等。