コールセンターで実際に入電が始まると、想像していたよりは楽でした。
事務作業を突如中断させられる電話と違い、コールセンターは電話応対と応対履歴の入力だけすればよいので、煩わしくないのです。
次はどんな人がどんな問い合わせをしてくるのか予測し、30枚ほどの紙の資料から特定のページを開いて待機するのも楽しい。
接客業と比べても、文句言ってくるお客さんの負の波動をダイレクトに受けることがなく、身の安全は保たれる。
しかも立ちっぱなしによる足の痛みがない。
コールセンターで大変なのは、自分が理解してない事柄を聞かれること。
速記メモしてもちんぷんかんぷんで、答えを見つけようがない。
そんなときは手上げをして、管理スタッフを呼び、通話をモニタリングして必要な資料を出して貰います。
どんなに初歩的なことでも、管理スタッフは非難することなく教えてくれます。
彼らにとっては、オペレータの自己判断で間違った案内をするほうが、よっぽど迷惑なのです。