Aoiを全速力で駆け抜けたサカナクションと観衆は、ドラムの響きを耳に残したままスローダウンします。


♪蓮の花

このイントロを聴くと、2013年にアルバムがオリコン一位を取った後、作風が内側に向かっていた時期を思い出します。

ライブやフェスでただ盛り上がるだけの曲を出すことへの疑念や、タイアップの締切に追われる日々が続いて、一郎さんは迷いの沼から抜け出せずにいたんですね。

スクリーンに美しいピンクの蓮の花が映し出されると、やがて会場は真っ暗に。


♪壁

灯りひとつない真っ暗闇の世界に音だけ。
いつ照明が復活するかドキドキしましたが、最後まで暗闇のまま。

"僕は壁さ 立ち向かう事すら出来ぬ壁さ
(中略)
僕が覚悟を決めたのは 庭の花が咲く頃"

最後の一郎さんの歌声が、サンプリングマシンか何かでずーっと延びて、暗闇に響き渡ります。


続く