「砂丘のふたり」

もしも君が悲しみに打ちひしがれて
その場で泣き崩れてしまったら

僕は悲しみに寄り添ったりしないよ

ゆっくり前に進みながら
追いかけてくれるのを待つんだ



そして地平線から
僕が消えてしまうその瞬間
立ち止まって振り返る

君がうつむいたままなら
もう本当にサヨナラだ



だけど僕を追いかけてくれているならば
僕は全速力で君を迎えに行くよ



だから悲しみの砂に
身を沈めないで

君を見つけられなくなってしまうから