ある日、私はケジントンマーケットに行きました。
そこは亡きフレディマーキュリーがデビュー前に働いていたビルです。


中に入ってビックリ!

SMコスチュームやスケスケの服、水晶玉の店など、明らかに場違い。
こんな所、早く逃げないと誘拐されてしまう!


足早に、かつ細心の注意を払って、フレディーの形跡を探しました。

貼り紙、チラシ。
どこにもフレディーの名前はありません。

半ば諦めて出口に向かうと、50代のおじさんが革ジャンショップの入口に怖い顔して立ってました。


この人だ!


私 「すいません。フレディマーキュリーは昔ここで働いていましたよね。」

おじさん (表情が明るくなって)「ああ、下の店でね。フレディの家が近くにあるぜ。」

私 「彼に会ったことは?」


すると彼は遠い目になり、こう言いました。

「ああ、ずっと昔。1971年。
僕は向かいの店で働いていた。」


彼の顔がどんどん暗くなっていくので、それ以上聞くのは止めました。


おじさんが書いてくれた地図を握りしめ、怪しい建物を後にしたのでした。