すごい豪華な作家陣が揃った、新しいホラー雑誌です。

しかも中綴じB5版という成年雑誌サイズで、コンビニで買える!

お値段も390円とお手ごろです。


でも新創刊と思いきや、次号予告が見つからない……。

竹書房の公式サイトにも情報がないみたい。

次号はどうなるのかな?

おもしろかったので、ぜひ次号も出して欲しいです。

サムケ 2010年 6/12号 [雑誌]/著者不明
¥390
Amazon.co.jp

↑アマゾン、在庫がありませんでした。びっくりだ!

コンビニや書店で見つけたらぜひどうぞ。

********以下ネタバレを含む感想です********

(しかも激!長いです)


表紙が寺田克也。

巻頭グラビアは心霊写真。

もうこの時点でつかみはオッケーです。


外園昌也の「話しちゃいけない」は、サークルの打ち上げで怪談退会となり

山道で出会った巨大な一つ目女の話を聞いた人が、どんどん怪死を遂げて行く……という話。

都市伝説系ですかね。

どんでん返しでオチたと思いきや、もう一ひねりあるのが良かったです。


葉月京「踏切」と、能條純一「4階のシムラカオリ」は共に6Pのショートショート。

葉月京は心霊スポットの話で、能條純一は都市伝説ぽい話です。

どちらも短い話なので、起承転結がついた怖い話ではなく

あえて謎を残して不気味さを演出するのが、ベテランらしい上手さだなーと思いました。

「4階のシムラカオリ」は画力の高さもあいまって、気持ち悪さがたまらないです。

なんでエレベーターって怖いんですかね。

密室だから?狭いから?いざという時に出られないから?


……全部ですかね。


新耳袋とコラボしているみたいで、新耳袋の話を原作に描いたマンガもありました。

藤堂裕「2階」と、田邊剛「乗客」の2編です。

どちらもストレートな心霊物ですが、画力が高いので

怖さのテンションを保ったまま読めます。


ここで外園昌也が、もう1本「妹」というのも描いてます。

こちらは心霊系で「新耳袋」の木原浩勝が原作。


そして満を持して登場するのが、中山昌亮「不安の種」。

今回もじわじわと息苦しいような不安を味わえます。

個人的には「キレイな床」がキツかったです。

もうガ○トで下向けない……っていうか、ファミレスではもう無理です。

雑誌が続けば、またオチョナンさんがでてくるかな?


小田扉「女の肖像」

おもしろかったです!小田扉のホラーって、想像も付かなかったのですが

きちんとホラーっぽく進んで、しかも意外な結末でおどろきました。

小田扉っぽさも失っていません。

上手いな~。


御茶漬海苔「自動販売機」

久しぶりに見ました!個性的な絵が更なる進化を遂げているような気が……。

内容は不条理系です。

ダイレクトにガツンとくる気持ち悪さがものすごい!


押切蓮介「隣のオトモダチ」

サムケを買おうと思った原動力の一人が、押切蓮介です。

おもしろかった!おもしろかったです

……が、ほのぼのホラーの第一人者って、なんだそのキャッチコピー。

今回はほのぼのやシュールさはなく、順当にホラーマンガです。


おじいちゃんのアパートのお隣さんはおかしい。

どう見てもオバケだ…やつらの侵入を防ぎ、おじいちゃんを守ろう!と奮闘する子供の話です。


寺田克也のイラストコラムは、妖怪紹介のコーナーなのかな。

今回はろくろ首でした。


本そういち「海のお話」は作者の実体験だそうです。

小学校の臨海学校で、海に行った幼い作者は

カニを追いかけているうちに、どこか『知らない』海にきてしまった……というお話。

実体験と銘打ってありますが、オチもあります。

ただ、最初の編集さんのページがおもしろすぎました。

そこで笑ってしまって、イマイチ怖さに乗り切れず。

いやでもおもしろかったです。笑い的な意味で。


怪談絵巻のコーナーは漫画家が「怪談」をテーマにイラストコラムを……らしいのですが

正直……あんまり、いらなかったかな…… いや、うん。あってもいいですけど。

山咲トオルが「化猫」、玉越博幸が「口裂け女」、光原伸が「女子高生霊媒師」でした。


光原伸×浅美裕子「めりこみおじさん」は、浅見裕子がいわゆる「見る人」であり

その体験を光原伸が漫画化したものです。

新居の庭に、頭だけ見えている…つまり「地面にめりこんだおじさん」がいるという浅見。

そのおじさんがどんどん近づいてきて……というお話です。

マンガとは全然関係ない話ですが、このお二人はご夫婦だったんですね!

友人と「ジャンプ」ってくらいしか繋がりないだろうに

なんでこの二人がコラボ? と不思議がっていたのですが、そういうことかー。

スッキリ。


雨がっぱ少女群「ペット」

この人も、サムケ購買原動力のひとりです。復活やったー!!

ペットショップで悩むひとりの少女に、店主がくれたのは

ずっと一緒にいれらる理想のペット。すごくかわいいけれどそれは……。

6Pしかないのが残念ですが、相変わらず絵も上手いし

いいロリコンだし。(ちょう褒めてます)

おもしろかったです。


萩原玲二「鉄輪女」 鉄輪と書いて”かなわ”と読みます。

ガスコンロの、お鍋を置くところのことですね。

この話のオチの絵は狙ってるのかな?

狙ってなかったら失礼なのですが、バクマン。で言ってた

「真剣にやるのがおもしろい」っていうのを思い出しちゃいました。


岡田鯛「叫」

怪談社という団体さんとコラボだそうです。

廃墟マニアが迷い込んだ廃墟に棲んでいたものは――という話。

実話を元にしているみたいですが、こういう話って

怪談社さんのイベントに行ったら、オチのその後まで話してもらえるんでしょうか。


木山道明「10年後の自分」

久しぶりの旧友からの電話で思い出した怖い話。

鉄輪女でも思いましたが、ホラーと笑いって紙一重だと思います。

恐怖を絵で描くのって本当に難しいと思う。


うえやま洋介犬「うえやま洋介犬のゾクリアル」

作者のファンの方から寄せられたという実体験物。

こういう土地に伝わるものとか因習めいたものって好きです。


鳥維そうし「少年」

4Pのショートショート。絵がうまいです。

無音で展開する漫画は間が上手いといいんだなーと思いました。

基本的に白黒2色で描かれているのに、オチはグレーが効いているのが

不気味さを際立てていて良かったです。


高橋葉介「粘土の顔」「紅い蝶」

サムケ購入意欲倍増要因、ベテランの高橋葉介がトリです。

「粘土の顔」は、復顔法を知った少年が

生物室の骨格標本を復顔してみるとそれは……という話。


「紅い蝶」は旅芸人の母娘の見せる、不思議な芸の話です。


どちらも違った味わいで、続けて読んでもおもしろいです。

「粘土の顔」の、精神的に不安になるような突き放した終わりも良かったですが

「紅い蝶」の読後感は素晴らしい。

この少し不思議な、童話的な感覚は、高橋葉介ならではだなあと思います。

『怪奇譚』という言葉がしっくりきます。

これが大トリにくることによって、雑誌の読後感がすごく良いです。



新創刊ですし、全部の作品に触れてみました。

ひとつひとつの感想は短いんですが、記事としては長すぎてすみません。

おもしろかったので、ぜひ次号も出して欲しいです。

大事なことなので2回言いました。

今週から、福満しげゆきの「僕の小規模な生活」の第4期が始まりましたロケット

満を持して!ついに!鳴り物入りで!


今期は赤ちゃんも家族に加わって、ますますおもしろくなりそうな予感ラブラブ


初回である今回は、初めての子どもで、扱いにとまどう感じがおもしろく描かれてます。

福満的赤ちゃんの存在が、「クリオネのようにかよわい」なので

何かあったら死んじゃうんじゃないの!?

みたいなのが、本当に不安なのでしょうけれども

あまりにも何回も描かれすぎて、ものすごく笑いました。

わたしは天丼に弱いのです。


漫画もおもしろいですが、漫画の前に前振りのページがあって

ついに育児漫画界に乗り出す!とがまたかわいいです。

ねんどろいどみたいなデフォルメいう紹介がされていたのですが

そのページに使われていた、ちびフィギュアがまたかわいい!

ねんどろいどみたいな、頭身の低いデフォルメキャラです。


しかも「生活」に付いてきた妻フィギュアは、よくできているものの

横顔は漫画に沿うのはムリだったらしくて、アレンジされていましたが

今回のちびフィギュアは横顔が福満絵を忠実に再現できていました。

すごーい!!


一見の価値ありと思いますので、コンビニか本屋さんに行ったときに

見てみてください。

ジオラマもかわいいです。


わたしは今回は、ご祝儀的な意味もこめて、単行本派ですが雑誌を買いました。

アンケート出そうっと。

超個人的、今月これがほしいな~あわよくば買っちゃおうかな~リストです。

漫画のみ。

すごくだらだら長い記事なので、さらっと飛ばしてください。

気が向いたら見てください。

今月の漫画感想は、おおむねこのリストからになると思います。


幻覚ピカソ(最終巻……ちょっと残念です)、アオイホノオ、乙嫁語り

フランケン・ふらんと、しばらくぶりの新刊が多くて

今月はあたり月~!!

カラスヤサトシと、安倍夜郎の新しいシリーズはどうなのかな。

全1巻なのかなー。


うーん。楽しく過ごせそうです。


ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)/尾田 栄一郎
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幻覚ピカソ 3 (ジャンプコミックス)/古屋 兎丸
¥600
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元祖!浦安鉄筋家族 26 (少年チャンピオン・コミックス)/浜岡 賢次
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ウツボラ(1) (F×COMICS)/中村明日美子
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坂道のアポロン 6 (フラワーコミックスアルファ)/小玉 ユキ
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溺れるナイフ(10) (講談社コミックスフレンド B)/ジョージ 朝倉
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アオイホノオ 4 (少年サンデーコミックススペシャル)/島本 和彦
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乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス)/森 薫
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Fellows! 2010-JUNE volume 11A (ビームコミックス)/高橋 那津子
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Fellows! 2010-JUNE volume 11B (ビームコミックス)/大武 政夫
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少年三白眼 2 (小学館文庫)/私屋 カヲル
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フランケン・ふらん 5 (チャンピオンREDコミックス)/木々津 克久
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Papa told me ~カフェで道草~ (クイーンズコミックス)/榛野 なな恵
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