仕事は常に効率化を求めるべきか?
経営者からしたら、ムダな人件費を払いたくない。労働者からしたら、給料は多くもらいたい。
残業代は、時給単価の2割5分増しであることが労働基準法で決まっているから、ダラダラ働くと人件費がアップする。
労働者からしたら、金銭的なメリットある。
ワークライフバランスを無視した労働者なら、とにかくダラダラしていれば、残業代を稼げてしまうわけだ。
経営者からしたら、たまったもんじゃない。
残業をしたからといって売り上げが2割5分増しになるわけじゃないのに、人件費はアップするのだ。
VBAを学ぶと、Excel作業は1秒になる。
私の経験だが、毎日22時まで残業していたのが、朝礼時間中にその日の作業を終えるようになった。
手作業でひたすら頑張っている人間には効率化の余地がある。
労働者は経営者の手足となって、会社の売上をアップさせるのが使命であって、残業をすることは使命ではない。
VBAを学ばず、漫然と手作業でダラダラ仕事をするのは怠慢ではないか?
それは結構、微妙
だと思う。
何故かというと、なんだかんだでプログラミングは適性があるため、全員が全員業務効率化を実現することは出来ないからだ。
自分の思い通りのマクロが組めるようになるには、長い期間勉強する必要がある。
その過程を楽しめないと、結構苦痛である。
例えば、for分でセルをループして、「Hello World」と複数のセルに入力する練習プログラムを作ったとき、適性が無い人は
これ、何の意味があるの?
と思ってしまう。
それ自体に意味を求めてしまうと、VBAの勉強は全く進めない。
プログラミングの挫折率は9割と言われている。
難しくて挫折する人もいるが、何のために学習をするか意味が分からなくなって挫折する人も多い。
意味が分からなくなって挫折する理由は、プログラミングの初期では、プログラムを書く時間より、手作業でやった方が圧倒的に早いからだ。
したがって、漫然と手作業をやっていたとしても、向いているかどうかも分からないVBAに手を出さないだけで怠慢とみなすのは、早計である。