VBAの学習を開始しても、最初はなかなかうまくいかない。
関数は学んだ瞬間から業務が楽になっていく一方で、VBAは業務改善の結果が出始めるのに時間がかかる。
何故かというと、関数はセルに入力した瞬間に結果が返り値として出るのに対し、VBAは複合的な知識が必要であるからだ。
VBAによる業務改善効果は学習時間と正比例の関係ではなく、指数関数の性質を持つ。
結果が出るまでは、しばらくの忍耐が必要になるわけだが、最初から数カ月全く業務が改善されないかというと、そうでもない。
例えば、1時間かかっていた作業を、印刷する部分だけVBAで自動化して、58分に出来た場合を考える。
業務改善の効果はたったの2分であるわけだが、これは非常の大きな一歩である。
2分の業務改善をしたということは、あなたの1日の時間は、「24時間」から「24時間2分」に増加したことと等しい。
2分浮けば、かなりのことが出来る。
たとえば、
・コーヒーを飲める
・トイレに行ける
・メールのチェックが出来る
そして何より、2分でVBAのさらなる勉強をすることで、業務改善は雪だるま式に加速していく。
時間が浮く→VBAを学ぶ→時間が浮く→のループに入れれば、しめたもんである。
どんなに仕事が出来る人でも、金持ちでも、時間は平等に24時間である。
ところがVBAを学んだあなたは、24時間以上の時間を使うことが出来るようになるわけである。
ここで肝に銘じておかなければならないのは、
はたから見たら、この段階では業務の改善が全くされていないように見えるのである。(笑)
時間が浮く→VBAを学ぶ
のループ中は、他の人からしたら、あなたの時間が浮いていることを認識できないのである。
結果、この段階では「何遊んでんだ!」という理不尽なことを言われる可能性もある。
この期間を乗り越えて、1時間かかっていた作業がワンクリックになった
ということになれば、他の人から見ても、成果物を出力するスピードが明らかに早くなっている。
ワンクリックになるまで、周りの評価は変わらないことは覚悟しておくべきである。