◆ どの活断層にも潜む危険性 * 遠方でもズレ発生 東日本大震災が起きて以降、東北から離れた地域でも大規模な地震が頻発している。震源域の海底ブレートが大きく揺れ動いたことで、各地の活断層がずれる「誘発地震」だ。 全国の主要な活断層は109を数える。大地震の発生地から遠方にいたり、時間が経過しても、誘発地震の備えは常に必要だ。・危うく死にかけた。高橋さん(48)は東日本大震災翌日の3月12日、鍵を開けて公民館に入ろうとしていた。その瞬間、激しく地面が揺れ、目の前で土ぼこりが上がった。木造2階建ての建物は「ギー、ギー」と音を立てて崩れ落ちた。場所は東北地方でなく、長野県最北の栄村だ。 高橋さんは栄村職員。村では12日未明にマグニチュード(M)6・7の地震があった。高橋さんは「避難所になる公民館の鍵を開けた方がいい」と、自宅近くの公民館へ。到着すると再び地震が発生。公民館は倒壊し、高橋さんは間一髪で雑を逃れた。地震は、栄村付近を走る十日町断層帯が震源。村内では202棟が全半壊し、けが人が10人出た。村役場にいた前日、テレビで東北の被害を見ていた。「栄村にはこんな大きな地震が起きるとは思いもしなかった」・名古屋大・減災連携研究センターの鷺谷(さぎや)教授(地震学)は、「誘発地震はどこで起きてもおかしくない」と指摘する。 東日本大震災は、陸側のプレート(岩板)の下に海側のプレートが沈み込む境界で、陸側のプレートがはね返ったことで発生。この結果、陸側プレートを抑えつけていた海側プレートからの圧力が弱まり、均衡を保っていた活断層のバランスが崩れ、誘発地震が起きたとみられる。栄村以外にも静岡県東部(M6.4)岐阜県飛騨地方(M4.7)、島根県東部(M5.1)など各地で起きた。・誘発地震は規模が本震に近い上、数年後に起きることもある。 1944年12月に三重県沖でプレー卜境界型の昭和東南海地震(M7.9)が発生した際、1ケ月後の1945年1月に三河地震(M6.8)が発生。2306人が死亡し、7000戸超が全壊したとされる。さらに1948年6月福井地震(M7.1)も昭和東南海の誘発地震だと考えられている。・活断層は国内に無数に走る。しかも、地震の危険性を指摘されていなかった断層が震源となる例も多い。鷺谷教授は「断層がある地域で、地震が起こらないと想定するのは無理がある。建物の耐震性を高めるなど、対策を強化していくしかない」と話す。◆ ”時限爆弾”のよう・・・高まる発生確率 ・中部地方には国が観測を続ける主要な活断層が30を超す。その中で、政府の、地震調査委員会は2011年6月9日、牛伏寺(ごふくじ)断層(長野県松本市、塩尻市)で誘発地震の可能性が高まったと発表。そして同30日には松本市でM5.4の地震が発生し一人が死亡、10数人が重軽傷を負い、国宝松本城にもひびが入った。気象庁は牛伏寺断層との関連を調べている。今後、東海地震などが発生した場合、中部各地の活断層はより大きな影響を受ける可能性がある。・国の中央防災会議は、駿河湾沖で東海地震が30年以内に87%の確率で起きるとみる。さらに東南海、南海地震と連動した場合は東日本大震災のM9.0に迫る、M8.7級の揺れが起きると予測。死者は沿岸部を中心に2万5000人に上ると見ている。 ただ、この推計には誘発地霞による被害は含まれていない。名古屋大・減災連携研究センターの山岡教授(地震学)は「活断層は将来、確実に爆発する時限爆弾のようなもの」と指摘。内陸部の住民も誘発地震に警戒する必要がある。_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/【 これは 3・11東日本大震災の経験・記憶を、中日新聞がまとめたものです。 新たな巨大地震にどう備えるべきなのかという視点でも整理されており、多くの人の目に触れて欲しいと願っています。・・・備える! 3・11から・・・中日新聞 】
震災体験から学ぶ自動車保険の選び方
...
