リシュケリュの鐘 | きらめく魂の旅人 ” DIKA OMKA ”

きらめく魂の旅人 ” DIKA OMKA ”

 ~きらめく 魂の唄~“DIKA OMKA”

~魂の吟遊詩人~宗純 と、~恵みのmessege~空色カミュ によるユニット。

2008年7月より”DIKA OMKA”として長野を拠点とし世界中で活動を開始。

2009年

年明けをインドのリシュケシュで迎えた 私たち。


とても静かな 幕開けだ。


オーストラリアで移動バス生活をしている 

オーストラリア人のドレッド頭のマイコーと日本人のゆみさんが

私たちの泊まっているアシュラムの屋上で

太陽を浴びながら今朝とれたばかりのミルクでチャイを沸かし、 

飲んでいた。


彼らの、毎日かかせない チャイタイムに JUNNAとおじゃまする。


アシュラムとガンガーの間に建っているお寺からは

今日も巡礼者たちが鳴らす 鐘の音が 響き渡る。


カラン カラン カコン  カラン 。。。。


その音は、まるで夢の中で鳴っているかのようだ。

ここが一体どこで 今が何時何分で、、、

今日は何をやらなくてはいけなくて、、、

わたしが誰で あなたが誰で、、、


そんな縛りを やさしく紐解いてゆく 「 ゆりかご 」のような 

その鐘の音色。



1月のリシュイケシュは長野よりは寒くないけど、それなりに冷えた。

10時頃お日様が昇るが、それまでは特に寒く感じた。

固いベッドに、重たい毛布を重ねて寝てみたものの、

あまり暖かい洋服を持っていなかった私には正直寒かった。


冷え切ったカラダを 太陽にあたためてもらう

ちぢこまったこころを 鐘の音で癒してもらう

「わたし」という存在を ガンガーという流れで 清めてもらう。


そんな 「魂のお洗濯」ができちゃう リシュケシュが 私は大好きなのだった。



きらめく魂の旅人 ” DIKA OMKA ”








 ~ アシュラムの部屋に描かれていた

  ジャガンナート神とカミュ~







ここリシュケシュで、私たちは インドの修行者(BABA) 遊行者たちから

YOGAや瞑想法、呼吸法を教えてもらったり、

愛の聖なる河 ガンガーへ行き 洗濯や沐浴、歌をうたったり、詩を考えたり

そんな一日の流れを 自由にカメラやビデオで撮影したり。。。

子供たちで営んでいるチャイ屋の家族と仲良くなって、一緒に遊んだり。

世界各国の旅人たちと音を楽しみあったり。。。


今までのカラダに溜め込んだ毒素を流し、新たな体を創り出すように

熱や下痢にも襲われたこともあったし。。。


私は子ザルに足を噛まれ、インド人の家族に手当てしてもらったり。

しかし狂犬病を恐れ、

自分の死とまじめに向き合ってみたり、(結果は無事でした。)



一ヶ月ほどの滞在の中で、いろんなすばらしい体験が出来た。


~ライブの足跡~


1月11日 満月の集い @ ピラミッドカフェ



きらめく魂の旅人 ” DIKA OMKA ”










  







きらめく魂の旅人 ” DIKA OMKA ”























長野でも毎月行なっていた 満月の集い ~アートシェアリング~ を 

ここでもやろうよーという話になって、

1月11日 満月の夜 ピラミッドの形をしたテント

アユールベティックフードの素敵なカフェ&レストラン

「ピラミッドカフェ」にて、

インドへ来て初のギャザリングを開くことに。


当日の朝、カフェしながらジュンナがチラシを描いてくれ、コピー。

それを ピンと来た出会った人に手渡していった。

「今夜、七時ころ~フルムーンギャザリングやるからね~。

あなたのきらめく魂と、好きな楽器もってきてね」


どんな夜が訪れるのか、、、。

わくわくどきどき。


そんな満月の日の昼間、

私はバンスリBABAに、なんと新しいバンスリをもらった。

私が日本から連れてきたバンスリの音程を彼に直してもらっていたのだが、

彼がこれをあげるよ と言って、笛の穴をなんどか削り音程を合わせ、

新しいバンスリを私にプレゼントしてくれたのだった。

やった~~!!

新たな旅の友達が増えた!

さっそくこれを今夜吹こう!!と楽しみも増える。

音色もとても気持ちよく空に伸びてゆく。

JUNNAの音ともよく合う。


私の今使っている楽器はすべて人からまわってきたものだ。

自分でお金を払って買ったものはない。

自分にぴったりな楽器が、最高のタイミングで私に集まってくる。

本当にありがたいことだ。

そして私も人に、自分よりもその人に似合うものを

まわしていくようにしている。



バンスリBABAにも、「ピラミッドカフェで満月のギャザリングをするからねっ」て

話してみたが、「チャパティカフェ?」ととぼけて笑っていた、、、。

チャーミングなBABAであった。


ここはインドだし~みんなどうせ集まりもゆっくりだろう。なんて思っていたら、

なんと7時には30人ほど人も集まり、

小さなピラミッドの中は熱気に包まれていた。


みんなでピラミッドの中で大きなサークルを作り、

「 OM 」 日本でいうなら 「あうん」 と声を出し

呼吸を整える。


日本の満月の集いでも、私たちのライブでも初めによくやるんだけど、

集いあった人たちから 「?」 という反応が還って来ることもあるし、

ある程度の説明が必要だが、

さすがにインドの旅人たち。

何を説明しなくても、かなりいいハーモニー 「音のゆらめき 」が

ピラミッドを包む。


みんなの魂のきらめきを感じる。

気持ちよい ギャザリングのスタート!


SKYが、のりのいいギターを弾きだし、

それに合わせて

ひとりひとり

自己紹介をしていった。

自分のことを 音にのせてゆく。

歌だったり、 詩の朗読のようだったり、ラップだったり、

みんなセンスがいい!

いろんな国の人がいた。

共通語は何でもいいんだけど、

とりあえず英語だった。

どんなことをしたかと言えば、

私とJUNNAは歌った。踊った。

楽器を持ってる人はそれぞれ、自分の好きなように参加してもらった。

歌いたい人は歌った。

踊りたい人は踊った。

瞑想したい人は瞑想していた。

ラップしたい人はラップしていた。


「自分の生命を自由に奏でいきること = ART 」


ART していた。

みんなが みんな 自分の好きなように。


でもそこに 「 調和 ハーモニー 」が生れるように。


その空間こそが  「 ディーカオンカ 」 。


みんなめちゃくちゃノリがよくて、

すごく楽しい満月の夜だった。



熱くなったピラミッドを抜け出し

外でも宴は続いた。


おわりに

JUNNAのお母さんが日本を出るときに渡してくれた

「コンペイトウ」をプラサードとしてみんなに配る。


みんなすごく喜んでくれて、その甘いお星様ににっこりしていた。


そしてみんなからありがたいことに

満月のギャザリングへのドネーションを頂いた。


私たちは、

そのドネーションを元に、日本で創ってきたCDを沢山コピーする事が出来た。

そしてそのCDを色んな人にまた ドネーションで回すことが出来た。

そのドネーションを元にまたCDをコピーし、回し、、を繰り替えすことに。


「あなたが今夜感じた何かがあれば、それをあなたが次に誰かに回してほしい」

そんなことを話し、ひとりひとりとはぐを交わし、見送った。


まん丸なお月様がとても美しく輝いていた。


私がこの世界で出来ることは、一体なんだろう。


不器用な私が、歌うことで、踊ることで、ディーカオンカ空間を生み出すことで

誰かの役に立ってるかもしれない。と思うと、

インドのいろんなところに、そんな種まきをしたい。と思った夜だった。


笑顔は人から人へ伝染する。

よろこびの種をまけば、よろこびの花が咲く。


生命の歌を奏で きらめく魂の歌を歌えば

そこから何かが生れ 繋がってゆくかもしれない。


それだって

とても大事な仕事(ライフワーク)だと思えた。


歌いたい。

もっとたくさん。


そして出会うことが出来たみんなと 

もっともっと 深く繋がりたい。

リシュケシュの夜に

そんな祈りが

深く やさしく 溶けてゆくのだった。


つづく、、、。

                     


  空色カミュ