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B級映画ブログ

Bな映画のブログっす。

シー・デビルズ・オン・ホイールズ
シー・デビルズ・オン・ホイールズ

僕は時々、無性にダメな映画を観たくなります。僕のチョイスするダメ映画の基準として、

「ホラー映画コーナーに置いてある」
「パッケージを見るからに低予算」
「明らかに内容が薄め」
「無意味なセクシーシーン満載」

以上の条件を満たしている映画は必ずチェックします。
実際に借りて観ると、確実にダメ映画にたどり着く事が出来ます。それらの作品は決して人様に勧められる様な代物ではなく、自分の中で消化する以外方法の無い、どうしようもないダメ映画です。
でも何故か新鮮に見えるのは、今現在の映画は全体的にクオリティが高く、しっかりとしたストーリーを基本に作られているので、逆に「ローファイ」なダメ映画が全く新しい新鮮な映像に見えてきます。

そしてこの「シー・デビルズ・オン・ホイールズ」(1968年)ですが、予想以上のダメっぷりを発揮してくれてます。何と言ってもテーマが「女バイカー」と「暴力」と「セックス」です。もうこれだけでお腹いっぱいになるくらいのB級感満載です。スプラッタ・ホラーの教祖的存在H・G・ルイスが監督となっていますが、この人は特に知りませんでした。しかもこの作品、おそらくその人が監督というだけでホラー映画のコーナーに置かれていましたが、全然ホラー映画ではありません。かと言って、何の映画のジャンルに入るかと考えても「レディースの暴走族が他の暴走族とケンカする映画」としか言えません。始まってからせいぜい1時間ほど、特に大きな山場もありません。もっと言えば最後までそれほど大きな山場はありません。

ただ、この映画の「ローファイ」感はバッチリなんです。冒頭のキャスト等が流れるオープニングなんてバイクの映像を一時停止しているだけですが、今の映画では考えられない斬新さ。こんな低予算ならではのアイデアがちょこちょこ入っています。

まあ内容的には全然オススメ出来ませんので、TSUTAYAで旧作半額のときにでもどうぞ。
お店のBGM(Back Ground Movie)としてはいいかもしれません。

グエムル-漢江の怪物
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション

普段はほとんど韓国映画とか観ないのですが、友人に薦められてこの「グエムル-漢江の怪物」(2006年)を観ました。内容などほとんど知らない状態で観ていると、始まって数分でピーンときました。

この映画、B級映画です。

どうやら日本での映画興行は失敗に終わったそうですが、それもそのはずで「韓国映画最高の興行作」とか「すごい怪獣映画、新しい怪獣映画」とか、「監督は韓国のスピルバーグ」とか、「脅威のパニックエンターテイメント」とか、欧米の超大作をPRするように大々的にプロモーションしてしまったらしいです。それが失敗の原因です。「グエムル」は明らかにB級映画です。B級映画として楽しまないとダメなんです。

ストーリーは、科学者が排水溝に流した薬品が、韓国で一番大きく、美しいと言われる河、漢江に流れ込みその薬品で突然変異したナマズみたいな怪物が人を襲うという、典型的なB級の設定。1980年に「アリゲーター」という映画で、下水道に捨てられたペットのワニが、研究所の投棄した成長ホルモンの実験動物を喰った結果、巨大な怪物に成長したという設定が既に王道となっています。

こんなBな展開で物語が進んで行きます。で河川敷で売店をやってるパク一家の女の子ヒョンソがナマズ怪獣にさらわれてしまうのですが、ヒョンソの親父のカンドゥ(ソン・ガンホ)がまたいいダメっぷり。B級映画にダメキャラは必須です。

大作を期待して映画館まで足を運んでしまった方はハズレかもしれませんが、寝ながらゴロゴロして観るB級映画としては良質な作品ですね。最後のオチが韓国映画っぽくて出来ればやめてほしいなと思いますが。
正直、この手の作品を日本で製作してほしかったなと思います。「ゴジラ」をはじめ、怪獣モノとか得意分野じゃないですか。邦画もこれくらいお金をかけてバカバカしい映画を作ってほしいなというのが本音です。その潔さでは韓国映画に先を越されてしまったかな。最近は邦画もCGだなんだと頑張ってますが、こんくらいB級の良さを理解している三池崇史監督にウン十億の制作費をポンとあげれば面白い作品が観れそうなのに・・・

邦画、がんばれ~。


ショーン・オブ・ザ・デッド
ショーン・オブ・ザ・デッド

これははっきり言って今のところ、過去最高のコメディ・ゾンビ映画!
ゾンビ映画が好きでまだ見ていない人は絶対に観るべきです!

この映画の最大のテーマは、ゾンビ映画好きは誰しも一度は考える
「実際にゾンビが出て来たらどうするか?、どうなるか?」
なんです。

このリアリティの感じさせ方がこの映画の素晴らしいポイントの一つで、主人公ショーンが何しろ「リアル」なんです。一般的に映画の主人公は刑事だったり、軍人さんだったり、超能力を使えたり、何かしら特殊な能力を持っている人ですが、ショーンはいたってダメダメな兄ちゃんなんです。
無気力で決断力もなく、家電量販店で働いてて職場の後輩にはなめられっぱなしで、彼女には愛想を尽かされるなど、「リアルに普通のダメな人」なんです。ショーンの親友エドはさらにもっとヒドいおバカなダメ人なんです。

そしてこの映画をより深く楽しむためには、ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」
「ゾンビ」 (洋題 DAWN OF THE DEAD)
「死霊のえじき」 (洋題 DAY OF THE DEAD)
を観てゾンビ映画の基本概念を頭に入れておくとさらに楽しめます。

ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画の定番として、

【ゾンビありきの設定でスタート】
【序盤でいきなりゾンビ登場】
【何でゾンビがいっぱい出て来たかは説明しない】
【ゾンビは頭を破壊すれば死ぬ】
【ゾンビはトロくて、足が遅い】

などなど、ゾンビ映画には当たり前の基本ポイントがあるのですが、これらをいい意味で裏切り、そして忠実に再現し、かつリアルでそれが起こった場合に実際はどうなるか?を完全に押さえてくれています。

まずは、
【ゾンビありきの設定でスタート】×
しません。ゾンビのいない普通の生活を丸一日じっくりと見せてくれます。

【序盤でいきなりゾンビ登場】×
これもしませんが、ゾンビ映画では定番の「出そうな雰囲気」が何パターンも出てきます。「来るぞ、来るぞ」のすかし具合が絶妙です。

【何でゾンビがいっぱい出て来たかは説明しない】○
説明しません。ショーンが起きたらゾンビがワラワラ湧き出てます。しかもショーンとエドは最初に出会ったゾンビを酔っぱらいと勘違いしてしまいます。確かに現実でフラフラ歩いてる人を観たら酔っぱらいにしか見えませんよね。

【ゾンビは頭を破壊すれば死ぬ】○
これは定番ですね。でも実際には銃を持ってる人なんていないので頭を破壊する方法にショーンは苦戦します。家の中にあるグッズで撃退しようとするシーンは爆笑です。

【ゾンビはトロくて、足が遅い】○
これも外せません。最近の走るゾンビはゾンビじゃありません。ゾンビがトロいのをいいことにもの凄い方法でピンチを切り抜けます。でも一回は挑戦したくなる方法ですね。

などなど、書ききれない面白い要素が沢山詰まった良作ですので、是非観てください。ちなみに吹き替え版の出来がかなり良くそちらもかなり楽しめます。



「ゾ」のつく言葉を言うな!!