20代、
僕にとってはすごく不甲斐ない時期でした。
安定しない仕事。
何をやっても長続きしませんでした。
飲食、不動産、コールセンター、、
転々とする職と安定しないお金、心、人生。
学生時代は華々しくクラスを活気づけていた
目立つタイプだった僕は、
社会人になって、自分の力のなさがあまりに不甲斐なく、
自分が本当に情けない人間だと思っていました。
どうにか人生を好転させたかった僕は、
友人に誘われたネットワークビジネスに手を出し、
イケイケの仲間といくらかのお金、そして未来への希望を
なんとなしに見出し、成功へ向けてまさに頑張っていました。
「人生大逆転させてやる」
そんな思いで取り組みながらも、
まわりで結果をどんどん出している自分より若いメンバーとか
グループの人間を見ると、なんか自分にはそんな才能すらもないんじゃないか
と思うくらいに、やはり自分はどうにも自信を失っていました。
昔の自分に自信があるだけに、できない自分を認めたくないし、自分自身で
受け入れられなかったんだと思います。
いよいよ本業の仕事でも職場の人間関係がストレスでどうにも嫌になり、
ついに出社拒否状態に陥りました。
どうにも会社に行けないのです。
あまりに会社に行きたく無さすぎて。
なり続ける上司からの着信が恐怖でしかありませんでした。
しばらく上司の着信があった後、今度は両親から電話が入りました。
「あんた会社行っとらんのやって?どうしたとね?
はよ行かんばたい!」
上司が両親へ電話をかけていたのです。
そこで親にもここまで迷惑をかけてしまっていることを自覚し、
いよいよ自分自身の情けなさが頂点に達しました。
「なんで自分は苦しさに立ち向かって仕事しなければならないんだろう?」
「親にまで迷惑をかけて、自分が生きてる意味ってなんなんだろう?」
自分の存在価値を見出せず、次の瞬間には自殺を決意していました。
携帯の電話を切り、近くの浜辺へと歩き、靴を脱ぎ、沖へと歩みを進めました。
冷たい水が足元から身に染み、膝が浸かり、太ももが浸かり、お腹までつかり、
胸まで浸かりました。
意外にも冷静な自分を感じながらそのまま歩みを進め、顎が浸かり。
そしていよいよ口が浸かり、目が浸かろうかという瞬間。。
両親の顔が浮かびました。
ダメだ。
まだ何も恩返しできていない。
このまま死んでも、それもまた迷惑。
親を悲しませるだけ。
死んじゃダメだ。。
ようやっと自分が何をしようとしていたのか、
自分ではない視点から自分を捉えられ、
「親孝行しよう」
ということを決めた瞬間でもあったように思います。
人生で1番の不思議な出会いが起きたのは
その数日後のことでした。
前回の続きです。
。。感情というもの、人の気持ちってすぐ上がったり下がったりしませんか?
僕はほんとにそれがあって、心の状態ってなかなか安定しないものです。
彼女の言葉や期限に一喜一憂し、喜べば幸せに満ちて、
悲しめば、「どうしたらいいんだろう?」って悩みまくって。
男って単純。。。笑
感情とうまく付き合えてこそ、幸せな人生だよなあって。
なんか最近特に人生における感情の重要性を感じてます。