世界初、8mmをカバーするデジタル専用超広角ズームレンズ♪ | 遊悠デジカメ&ビデオ

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私が持っている最も広角なレンズは魚眼抜きでSIGMA『8-16mm F4.5-5.6 DC HSM』である。
APS-C用のレンズでNikonで使うと焦点距離は12mm-24mmとなる。

これより広角レンズはNIKKORレンズ群にも見つからない。
もし、この先を望むならCanon『EF8-15mm F4L Fisheye USM』を手に入れる必要がある。

私はCanonのフルサイズ一眼レフのボディ-を持っていないためそれも必要だ。
『8-16mm F4.5-5.6 DC HSM』はとても魅力的なズームレンズだが、望遠端が24mmという過激な焦点距離のため、これ1本で旅行に行くのは難しい。

さらに重さも555gと重量級だ。では、その前によく使っていたレンズと言えばトキナー『AT-X 116 PRO DX』である。

焦点距離は16.5mm-24mmで、何より開放絞り値がF2.8の通しなのだ。
フィルターサイズ77mm、重さ560gとこれまた重量級のズームレンズだが、写りはピカイチ。

ポケットに入る超広角レンズは人類の夢、それをかなえてくれそうなのがマイクロフォーサーズである。

Panasonic『LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0』。
このズームレンズは14mm~28mmのウルトラワイドで、重さ300g、長さ83.1mmを実現している。
電子的に歪みを補正する賢いレンズなのだ。

これを『LUMIX G6』に付ければいいじゃないか!
しかし、このレンズXレンズとして生まれ変わるのではないかという不安がよぎる。

それならOLYMPUS『M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6』ならどうだ。
18mm-36mm相当でそうとう使いやすい感じだ。
重さ155g、沈胴式で長さ49.5mmと小型軽量の鏡だ。

どうせ組み合わせるならボディーはEVFが高精細化された『OM-DII』がいい。
あ、まだないかそんなカメラ。

そうこうしているうちに遂にNikonから『1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6』が発売された。
焦点距離は18mm-35mmで重さ125g、沈胴式で長さ46mmと1型センサーのメリットを活かして世界最小最軽量(多分)超広角ズームに仕上がっている。

さらに驚くべきことに手ブレ補正機能ありだ。
レンズ性能を推測するためのMTF曲線を比べて見るとOLYMPUSに負けない。
これは見逃せないので早速、カメラショップ注文した。

今では散歩から仕事まで幅広く活躍する使えるレンズとして手放せない。
その実力をみなさんにお伝えしよう。


このズームレンズ沈胴式なのだが、レンズを伸ばしてもほとんど全長は変わらない。
つまり撮影時もレンズがカッコ悪くならない。
金属パーツ採用で質感もいいのだ。

トキナー『AT-X 116 PRO DX』と比べて見ると、そのサイズの違いは一目瞭然。
実際はフードを付けて使うので、もっと大きさに差が付く。

このレンズはアメリカの「B&H」というカメラ店から、通信販売で購入。
円高だったので送料と税金を払っても日本で買うより安かった。

1/400sec F5 ISO100 18mm
歩道から引きのない店舗を撮影。ご存じ天ぷら、土手の伊勢屋である。
18mmがなければ車道の真ん中まで行かなければ撮れない構図だ。

1/6sec F5.6 ISO800 35mm
伊勢屋の天丼も35mmで、そつなく撮影。最短撮影距離ズーム全域でセンサー面から25cmとなかなか接近できるのだ。
手ブレ補正機能のおかげで1/6秒でもブレていなかった。

1/1000sec F3.8 ISO100 19mm
表に出てみると見覚えのある人が、「ジョー、おめえって奴は」と思わず丹下段平の声真似をしたくなった。
超広角なのでジョーに近付いても周囲の街の様子がしっかり分かる。

1/80sec F5.6 ISO200 35mm
オヤジの辛口で『Audi A6 hybrid』を撮影中。実際に使ったのはNikon『D800』で撮った画像だが、こちらの画像も遜色ない出来栄えである。
ちなみに車内は、こちらの18mmで撮影している。動画もいつも『V1』で撮っている。

1/125sec F6.3 ISO180 18mm
スクランブル交差点の画像をAdobe『PhotoshopCS6』のHDRフィルターで加工したもの。
このような画像は空と雲があった方が絵になりやすいので、超広角が欠かせない。

1/60sec F3.5 +1補正 ISO200 18mm
それでは18mmと35mmの画角はどれぐらい違うのだろう。
まず、18mmの場合は階段がかなり遠くまでありそうに感じる。
遠近感が強調され、モデルのゆいこりんも遠くに見える。

1/40sec F5.6 +1補正 ISO400 35mm
同じ位置からズームアップすると、モデルの全身が入るギリギリの構図になった。
18mmと比べると35mmが望遠レンズのように感じられる。

1/15sec F5.6 +1補正 ISO800 18mm
温室の出口がどこまでも遠くに見える。
明るく光が漏れている。レトロなアーチ状の柱が不思議な雰囲気を醸し出す。
実はこの温室が完成したのは1961年11月だったのだ。

1/8sec F5.6 ISO800 18mm
撮影終了後、アジアンフーズの食堂に入った。
ゴチャゴチャした店内を料理込みで撮影。
シャーープな描写で手ブレしていないことが分かる。

ちなみにNikon純正の『CaptureNX2』を使えば、レンズの歪みを自動的に補正できる。
これと同様の機能はAdobe『PhotoshopCS6』などにもあるのだが、『1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6』のプロファイルがまだないため、このレンズに関しては使えないのだ。

Nikon『V2』ではカメラにこの機能が内蔵され、レンズ補正をするかどうかを選択できる。
これ羨ましい。
歪み補正を適応すると画角はやや狭くなり、四隅の解像度が甘くなることがある。
温室で撮影した3枚の作例は『CaptureNX2』を使ってレンズの歪みを補正している。

【研究結果】
超広角18mmから、使いやすい広角35mmまでをカバーする超小型軽量ズームレンズは超便利。
ズームリングには金属が使われ高級感のある仕上げになっている。

レンズの描写はNikonらしい隅々までシャープで高解像度、絞りはF5.6ぐらいで使うのがオススメだ。
VRのおかげで1/6秒でもブレずに撮れた。AFの速度が早いのでスナップも気分良くサクサク撮れた。

超望遠ならコンデジの方が得意だが、このような超広角が使えるのは、ミラーレスと一眼レフだけである。

単焦点で超広角レンズが発売される可能性は低いので、超広角を待っていたNikon1シリーズのボディーを持っているみなさんに宣言しよう。
『1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6』はいつ買うべきか? 今でしょ!

●18mmで手ブレ補正が使えるのはNikon 1シリーズだけ
(7月発売EOS-M用の18-35mmは手ブレ補正搭載)
●125gの重さは、ほとんど感じられず常時携帯できる
●底値になったNikon『V1』か、最新『V2』のEVFで使いたい
●望遠端は35mmまであるので、ビギナーにもオススメ
(文/ゴン川野)

カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。

大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。
保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。
阿佐ヶ谷レンズ研究所もよろしく。


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