デジカメ、特殊カメラや関連ニュース記事をご紹介しています。
旅の準備は楽しいもので、鞄いっぱいに荷物を詰め込んだりしませんか?
そうして旅に出たら、使わなくて困ったりするのですが。
旅が進むに連れて、要らない荷物は減っていきます。
ただ減らすだけではなく、必要な荷物は買い足したりもします。
常に移動し続ける旅人はいろいろと考えないといけません。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。
昨年9月末にカナダから始まった旅も8ヶ月が過ぎました。
旅立ちは万全だったのですが、最近では不具合も出てきていたので、コロンビアで緊急物資を受取っています。
この8ヶ月の間に減らした荷物、増やした荷物もありましたのでまとめてみました。
◆コロンビアで荷物を受取る
1ヶ月前くらいからネットショッピングで必要な物を手に入れたり、送ってもらう荷物をスペイン語に訳したりと準備を進めてきました。
メキシコでの受取りも考えていたのですが、タイミングが合わず。
南米へは飛行機を使う予定もあったので、コロンビアでの受取りとなりました。
フライト前に荷物を増やして、超過料金の心配をするのも怖かったですし。
実家に「金曜日に送って」と頼んだら「来週の金曜日かと思った」とまさかの事態。
幸いにも集荷は土曜日にもやってくれていたので、荷物の手配が済んだのを確認して、コロンビアに飛びました。
自分はボゴタへ。
荷物はメデジンへ。
ボゴダでは4日間の滞在で雑用を済まて、メデジンまで6日かけて走りました。
思ったより時間はかかったのですが、日曜日にメデジンに到着。
インターネットで荷物の追跡をするとコロンビアには到着しているようです。
「宛先をちゃんと書いてくれた?」「この国で局留めとかできるのか?」と心配ばかりが募るので、月曜日に郵便局に行ってみることにしました。
荷物が届いてなくても、相談くらいはしたかったですし。
そしたら、なんと荷物が届いてました。
このときの喜びといったらもう。
絶妙なタイミングで荷物を受取ることができて満足でした。
コロンビア第二の都市メデジンの中央郵便局に局留め。
「Portal Oficial de 4-72」が日本の郵便局にあたります。
5000コロンビアペソ(約2.8ドル)の手数料を支払って荷物を受取りました。
郵便局で荷物を確認。
今回はSAL(エコノミー航空)を使ったのですが、日本からコロンビアまで5kgの区分で9800円でした。
こちらは、コロンビアの郵便サイトでも追跡できます。「No.de guia/Orden de Servicio」に小包番号を入力すると……
こんな感じで追跡結果が出てきます。
ボゴダで止まっていたので、メデジンに到着しているとは思ってもいなかったのですが。
日本郵便のウェブサイトでも同じように追跡できました。
今回の補給の一番の目的はタイヤでした。
海外にも自転車のタイヤは勿論あるのですが、ツーリング仕様の重い自転車に、下手なタイヤを履かせると一日で駄目になります。
こうした失敗を繰り重ねているので、ここまでの旅で使ったタイヤは既に30本。
ただ今回は上手く補給ができたので、南米はこれで大丈夫でしょう。
送ってもらったシュワルベのマラソンプラス。
アフリカのザンビアから約1万7600kmも走ってくれたシュワルベのマラソン。
コスタリカでサイドウォールが破裂したので、応急処置して走っていました。
内側から古いタイヤのサイドウォールをはさんで、チューブが飛び出してパンクしないようにしています。
クリーム色のパンク防止層が見えていた古いタイヤ。
ここまで使うとしょっちゅうパンクして困ったものでした。
作業中にタイヤと床が瞬間接着剤でくっついて、ゴムをパンク防止層まで持っていかれたことも。
そのままだと心配なので古いタイヤを切って、穴埋めしていました。
パナレーサーのタイヤレバー。
日本からアフリカまでの旅で、使い慣れているので大丈夫でしょう。
今回の旅立ちの際はパークツールのタイヤレバーを新調していたのですが、リムからタイヤを外す際に折れました。
3本中2本折れてしまったので、ベリーズで鉄製のタイヤレバーを購入。
これは折れることはないのですが、リムに傷がつくので困っていました。
ホイールのハブ内部の部品も補給。
フロントハブは良かったのですが、リアハブは型番を間違えていて何も解決していません。
購入したシャフト軸がディスクブレーキに対応の短いタイプという単純なミスでした。
メキシコの終盤で違和感を感じて、サイクルショップで診てもらっています。
その時に内部の玉押しに傷があるのを確認。玉押しはベアリングに接する部分なので、傷があると効率が悪くなりますよね。
メデジンで交換を済ませたフロントハブの古い玉押し。
削れたような後が傷になります。
これ以上にリアハブの玉押しには傷があるので、どこかで何とかしないといけません。
海外通販でまとめ買いしたチェーンが残っていたので一緒に。
海外の安物パッチはフィルムと共に縁の部分がはがれて、そこから空気が漏れることがあるので、あまり好きではありません。
100円ショップのフィルムがきちんと剥がれるパッチも、ゴムノリと一緒に入れてもらいました。
メキシコでトラブった為にデジタルカメラも新調。
日本での購入が一番安いですから。
ただし、リチウムイオン電池は海外発送が難しいので、単三電池対応の「PowerShot A1400」にしました。
古いモデルの「PowerShot A480」を使って不具合がなかったのも選択の理由です。
ただ、実際に手にしてみると液晶が剥き出しで困りました。
ファインダーが付いているので、液晶が割れても写真は撮れますが心配です。
トラブルの後にニコンのデジタルカメラ「COOLPIX S2600」を購入しているのですが、こちらは液晶が割れてしまいました。
一箇所だけ割れて誤魔化して使っていたのですが、気付いたら別の箇所も割れていました。
こうなるまで気付かなかったのですが、最近の廉価モデルのデジタルカメラは液晶が剥き出しなんですよね。
指で触るとグニャっと液晶が歪みます。
この点を考慮してパナマでは液晶が保護されているオリンパスのデジタルカメラ「VG-160」を購入しました。
こちらは順調です。
当面はキャノンの一眼レフカメラ「EOS Kiss X5」、キャノンのコンデジ「PowerShot A1400」、オリンパスのコンデジ「VG-160」の3つを抱えて旅を進めます。
トラブルの為にビクトリノクスのマルチツールも新調。新しく手に入るまでは手持ちのレザーマンツールで代用していました。
ハンドライトも同様に。
Gentosのライトは安いけど性能は申し分なく、ヘッドライトも同じメーカーのを使っています。
こちらで中国製のライトも手に入ったでしょうが、不良品を掴まされるのも嫌だったので、確実なメーカー品を選びました。
ヨーロッパで手にした中国製ヘッドライトは粗悪品でしたから。
電池は海外だと驚くほど高いので、100円ショップのCR2032のボタン電池を送ってもらいました。スピードメーターで使っています。
南米のアンデス山脈とパタゴニア対策に用意しておいたユニクロのダウンジャケット。
冬の間にインターネットで注文してました。
旅でも使っている人が多かったので、自分も使い勝手が気になっていました。
海外ではなかなか見かけない五本指ソックス。
踏ん張りが利いて早く走れるといいのですが。
100円ショップの手拭いはお気に入り。
頭に巻いてからヘルメットを被っています。
シャワーもこれ一つあればバスタオルの代わりになりますし。
タオルだと厚く、バンダナだと薄いので手拭いが一番です。
海外でも手に入るのですが、家に残っていたイヤホンもついでに。
自転車にぶら下げている「MIWCOM」の広告も、予備を置いていたので一緒に送ってもらいました。
お仕事をさせていただいてます。
コロンビアで受取った荷物はこんな感じでした。
◆増やした荷物
旅立ち前に日本で揃えたので、あまり買足しはしていません。
ただ、荷台の荷物が乱雑になってしまったので、アメリカでダッフルバッグは購入。
あとはアメリカで手に入りやすいエアーマットやサングラスのミラーを手にしたくらいでしょうか。
カナダから走り出したら、荷台はこの有様でした。
カナダより物価の安いアメリカでダッフルバッグを購入。ただ、これは少し小かった……。
ソルトレイクシティで再度、大き目のダッフルバッグを手に入れました。
荷台に積むとこんな感じに。
テント、マット、食料、サンダルなどが入ってます。
このダッフルバッグも荷物が減ってきたので、当初のザックパックに切替ようかと悩んでいるのですが。
パナマでザックパックカバーを手に入れました。
これで雨が降っても大丈夫。
旅立ちから丸めるタイプのマットをずっと使っていたのですが、アメリカではサーマレストのエアーマットに切替えました。
女性用なので花柄になってしまうのですが、サイズと重量はこれが一番適していたので。
空気を入れる手間はかかりますが、寝心地は最高です。
エアーマットは折り畳みができるのでパッキングが楽になりました。
鞄の中にすっぽり納まるので助かっています。
丸めるタイプはこのサイズで、これだけで一つの荷物として持ち運んだり、走行途中も落としたりと手間が掛かっていました。
「Bike Peddler Take A Look Mirror」というサングラスに取り付けるタイプのミラーもアメリカで購入。
西アフリカを一緒に旅した友人のチャリダーが使っていて、勧められていました。
ハンドルにバイクミラーがあったので、あまり気にしていませんでしたが、使い出してみるとこっちの方が断然便利です。
サングラスにつけるとこんな感じに。振り返ることなく後方確認ができるので、走行中の安全が高まります。
パナマから飛行機を使った際に、洗面器がパッキングできません。
置いていくしかなかったので、コロンビアでまた新調しました。
「洗濯が捗るポイントと洗面器のマルチな才能を長旅の中で発見」で洗面器の使い方は取り上げたのですが、机にもなったりしちゃうんですよね。
◆減らした荷物
キャンプと自炊が中心だったカナダ、アメリカの旅が、メキシコからは安宿と外食に変わりました。
氷点下まで冷え込んでいた日々も、南下を続けたら暖かくなります。
そういう理由で、調理と防寒の道具は大幅に減らしました。
旅が進んでいくと使わないものも出てくるので、そういった道具も減らしています。
今までは荷物を運びすぎでした。
旅も終盤ですので、軽量化でスピード重視でいきます。
暖かくなったので不要になった寝袋カバー、自炊が少なくなるので小さいコッヘル、浄水を購入するか水道水を煮沸することにしたので浄水器と、メキシコに入る前のアリゾナ州フェニックスでは、要らない道具を日本に送りました。
これまでにアメリカ、メキシコ、メキシコ、パナマと日本に荷物を4回送って、いずれも無事に到着しています。
メキシコから外食が多くなったのでまな板は廃棄、包丁はカンクンの日本人宿に置いてきました。
日本一周の時から愛用していたマイ包丁、海外の宿は切れ味の悪い包丁ばかりだったので重宝していました。
これから調理の際にはビクトリノクスのマルチルーツを使います。
アメリカでステーキを焼くために日本で選んだフッ素加工のフライパン。
これも自炊が少なくなったので、テントを張らせてもらったメキシコのレストランに渡してきました。
プラスティックボックスは、ランチ用に作ったサンドイッチや補給食を入れたりしていました。これも外食が中心になるのと、街の間隔が狭くなり補給も楽になるので処分。
人口密度の低いパタゴニアで必要でしたら、別に新しい物を手に入れます。
ヨーロッパのディスカウントストアで手に入れたアウトドア用のジャケット。
北アメリカは寒かったので欠かせませんでしたが、南下するに連れて暖かくなったので、メキシコシティで手放しました。
一時帰国中に勢いで買ってしまったタブレット端末。
ノートパソコンの予備にするつもりでしたが、予備のバッテリーが2本もあるのでまったく使いません。
ノートパソコンが壊れたり盗られたときの保険も兼ねていましたが、海外でも4万円くらい出せば新品が買えます。
盗難と故障のリスクだけを抱えていたので、これから帰国するという日本人旅行者に預けました。
これもリチウムイオン電池を内蔵しているので郵送はできません。
タブレットではなくスマホを高性能な機種に切り替えるべきでした。
これまでの旅では愛用していた電子辞書も、今回の旅では日本に送り返しました。
パソコンとスマホに辞書をダウンロードして代用しています。
Wikipediaも辞書化してオフラインで読めるみたいなので試したいのですが……。
日本で手に入れた文庫本。
「告白」の一冊だけ持ち出して、あとは旅先で交換するつもりでしたが、軽量化のためにホステルに寄贈。
日本語が恋しいときには、インターネットで電子書籍でも探してみます。
旅先で出会った人にメッセージを書いてもらう一筆帳も軽量化のためにメモ帳に変更。
旅前に心配し過ぎて買い足した鍵は、結局使うことはありません。「予備で必要かも」「鞄をまとめたり」と理由をつけていたのですが本当に使わない。メインの鍵が壊れたら、すぐに別の鍵を現地で買います。
ホステルに泊まった際にボトルや水筒、旗など自転車の外に出ている物をナップサックにまとめてました。
ただ、メキシコを過ぎるとホステルに泊まることも少なくなり、加えてビニール袋でも代用できそうだったので廃棄。
ボトルゲージは8個あれば十分ということで。
ミノウラのハンドルの取り付け部分を増やすパーツも軽量化の為に送り返しました。
チェーンオイルやペグなどを入れておいたポーチは便利でしたが、くたびれていたのとフライトが近かったので処分しました。
◆現在の自転車
今回の旅の始めと比べると、随分とコンパクトになりました。
こんな感じでコロンビアを走っています。
この自転車世界一周も、ついに最後の大陸にやって来ました。
緊急物資の補給も上手く行き、悪くないペースで走っているので、来年の頭には南米最南端のウシュアイアにたどり着けるでしょう。
アンデス山脈にパタゴニアと南米もチャリダーにとっては外せない場所なので、楽しみながらも気をつけて走っていきます。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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