第1回 ロケ用の優秀なサブ機に――僕がdynabook KIRA V832を導入した理由 | 遊悠デジカメ&ビデオ

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"dynabook KIRA V832" カメラマンが使う「dynabook KIRA V832」:

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【ロケ用の優秀なサブ機に:カメラマンの僕が「dynabook KIRA V832」を導入した理由 】
 僕の仕事の8割ぐらいはスタジオでの「ブツ撮り」だ。撮影対象に光を当て、フレーミングをして、シャッターを押す。写真の確認には10年以上前からノートPCを使用している。そのころはデジタル一眼レフカメラの背面にある液晶で確認するカメラマンもいたが、僕は最初からノートPCを導入した。

 その理由は、小さな画面では失敗を見落とす可能性があること、そしてメモリ(コンパクトフラッシュ)が信用ならなかったからだ。当時はカードの抜き差しで事故が起こり、データが消えてしまうことがよくあった。だから僕はカメラとノートPCをケーブル(IEEE1394やUSB)でつなぎ、撮影データを直接HDDに取り込むようにしていたのだ。

 これまで仕事用のノートPCを何台か買い替えてきたが、現在使っているノートPCにはとても満足している。もう丸3年使っているが、スペック的な不満はほとんどない。それが「VAIO F」のクリエイティブエディション(オーナーメードモデル/Premium Black)だ。Core i7-720QM(1.6GHz)に8Gバイトメモリ、そして何より16.4型のフルHD液晶ディスプレイが素晴らしい。この液晶はAdobe RGBを100%カバーするほどの広い色域を表示できるのである。

 写真をやっている人なら分かると思うが、液晶パネルはドット数が多ければ多いほどよいし、表示できる色域は広ければ広いほどよいのだ。残念ながらVAIO Fシリーズはすでに生産を終了してしまったが、僕はしばらくこのノートを使い続けると思う。

 とはいえ不満もある。専用のリュックを購入し、VAIO Fを背負って移動できるようにはしているが、本体重量が3.2キロもあるため重いのだ。車で移動してスタジオで撮影する場合なら問題ないが、ロケでの撮影にはさすがに持っていけない。そこでストレージャー(写真のバックアップ)と割り切って軽いNetbookを持参しているのだが、画面が小さいことや色が信用できないことから、逆にストレスがたまることも多い。

 このVAIO Fと同等か、できればそれ以上のスペックがある「軽い」ノートPCがあれば、サブ機として導入したいと常々考えていたのだ。

 普通に考えれば、真っ先に候補に挙がるのが13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルだろう。13.3型ワイド液晶で2560×1600ドットという高解像度ディスプレイは確かに魅力的だ。しかし約1.62キロという重量が気持ち重く感じるのと、ずっとWindows環境で写真をいじってきた身としては今さら変えられないところもある。BootCampを使う手もあるが、Macのキーボードになかなか慣れないのだ。

●意外なところから福音が

 朗報は意外なメーカーから聞こえてきた。ビジネスイメージが強い東芝「dynabook」からRetinaディスプレイに匹敵する2560×1440ドットの液晶を搭載したUltrabook「dynabook KIRA V832」が発売された。重量はMacBook Proより270グラムほど軽い約1.35キロだ。写真家として気になるのは、液晶テレビ「REGZA」の技術を利用して1台ずつ色を調整して出荷するということ。また、ElementsではあるがPhotoshopとPremiereがバンドルされることも何か自信を感じさせる。これはまさかのCreative Editionなのだろうか。

 今回は東芝ダイレクト限定で販売されているdynabook KIRA V832のWebオリジナルモデルを長期で貸与していただく機会に恵まれた。仕事に活用して率直なリポートを何度かお届けしたい。

●道具としての美しさ

 V832の実物を見て思ったのは「隙がない」ということだ。遠目にはMacBook Airに似た印象を受けるが、その質感は全く別のものだ。全身に施されたヘアライン加工はマグネシウム合金の表面にこれ以上ないほど繊細に刻まれ、シャンパンゴールドのような淡い色合いとよくマッチしている。

 僕は長い間カメラを使って仕事をしてきて、途中からPCも必須の道具となった。だからこの2つの道具(というか金属)には特別の思い入れがある。人間工学や使い勝手を追求して作られたものは必ず美しいのだ。美しいから大事にするし、汚さないように使う。きれいなたたずまいがこちらをやる気にさせたりもするのだ。

 V832には長く使い込めそうな予感を強く感じる。「モノ」としての完成度がすでに高いのだ。いたずらに関心を買おうとする意図もなく、日本のメーカーが作るべきPCをひたすら追求した結果の製品、という感じがする。

 幸い、長く使い続けているカメラコントロールソフトがWindows 8でも動作することが分かったので、すぐにV832をスタジオで使えることが分かった。次回からは実際に仕事に使いながら、印象や長所などをリポートしていこう。(第2回へ続く)

[矢野渉(文と撮影),ITmedia]

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