速報! 話題の「手書き」タブレットenchantMOONに触ってきた | 遊悠デジカメ&ビデオ

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展示されていた「enchantMOON」「まだ裏でギリギリまでプログラムを書いていました」と言っていたこともあり、全ての機能が動くわけではなかったけれど「書く」体験は行うことができました。 写真一覧(3件) 今最も注目されているデバイスといえば、手書きに特化したタブレット「enchantMOON」ではないでしょうか。4月23日12時から予約を開始したものの、あっという間に予約が殺到してサーバーがダウン。しばらく予約ができなくて、お祭り騒ぎになっていました。なんでも12時00分30秒ぐらいにはサーバーがダウンしてしまったとのこと。僕も12時1分ぐらいに購入しようと試みたのですが、全然つながりませんでした。その注目度と予約の困難さ(PlayStation2のときの騒ぎを思い出す人も多かったようです)からか、Twitterのトレンドにも「enchantMOON」が上位に出ていたほどです。今回はそのenchantMOONに触ってきました。

いったいenchantMOONとは何なのか、簡単に説明いたしましょう。enchantMOONはUEI社の作ったデジタルノートになります。全体のコンセプト設計は映画「のぼうの城」「巨神兵東京に現る」などの映画監督の樋口真嗣と哲学者・思想家の東浩紀が、外観デザインは「リューシカ・リューシカ」「灰羽連盟」「lain」のイラストレーター・漫画家の安倍吉俊がそれぞれ手がけています。

かっこいいPVがあるので、まずはそちらを見てみましょう。
その1
その2
その3
その4

これらは長崎県にある離島、「池島」で撮影されたものです。そして、青リンゴはAndroidを象徴する「緑」とAppleを象徴する「リンゴ」からきていたりもするのですね。これらのものを意識した製品であるというわけです。

enchantMOONがAppleのiPadとかAndroidを搭載しているGalaxy Tabのようなタブレット端末との最大の違いは「ペン」にあります。enchantMOONは手書きに特化したデバイスで、ペンによる「手書き」に特化しているのです。

何故手書きに特化しているのか。それは、我々が思った以上に普段から「紙」を使っていることにあります。便利なコンピュータがあるのにも関わらず、ホワイトボードを使って会議を行い、紙の資料を見ながら話し、紙のノートにメモを取る。これは結局のところ、キーボードというものが思ったよりも表現力を持っていないことと、紙が単なる記録のための媒体ではないということを意味しています。新しいことを考えるときには、手書きで考えることが多いのですね。

ただし紙には「情報の検索と共有」に弱いという弱点があります。そこはコンピュータが得意とするところ。では、その両者のいいところをとってしまおうということで「書く」ことに特化したタブレットができあがったというわけです。ペンを使って「鏡」と書くと内蔵カメラが起動して画面を写し鏡のように使えたり、「カメラ」と書くとカメラを起動することができたりと、とにかくペンで書くことにこだわっているのですね。ペンで書いた文字を指で囲むことで検索をしたりすることもできます。

「読む側は、紙から電子書籍へと進化させることができた。でも、書く側は何も進化をしていない。そこで、書くための『紙』の再発明を行いたい」というコンセプトなのです。これは文房具好きにはたまりません。今回触ってきたのは、まだ製品になる前の段階で、個々のプログラムもまだ不安定なバージョンでした。

まず外見で一番興味を引くのはハンドルです。これは持ち運びに使うのがメインですが後ろ側に倒すことができ、スタンドとして本体を立たせることもできます。また、今までだとタブレットでもノートでも手の内側で抱え込むようにして持つことしかできませんでしたが、ハンドルを利用することで手の甲側でenchantMOONを持ち、書き込むことができます。ちょっとたとえは古いのですが、レンズマンかパワーグローブという感じですね。さらにハンドルにはストラップホールがついていて、一眼レフカメラと同じストラップをつけることができます。首からぶら下げられるのはとてもいいですね。

そのハンドルを倒した部分、いわゆる本体の側面上部にフロントカメラがついています。今までの端末だと背面にカメラがあり、撮影するものと端末を相対させて撮るようになっていました。でも、側面にカメラがあることにより、板書をしながらそのまま写真を撮ることができます。上から覗き込むようにして写真を撮るのは新鮮な感覚で、非常に面白いしコンセプトにマッチしていると思います。ちょっとiPadとかで写真を撮る姿って悪目立ちしがちですよね。

ペンは専用のデジタイザーペンです。本体側面にボタンがついていて、このボタンを押しながら書くと消しゴムに。押さずに操作するとそのまま書くことができるようになっています。

ただ、ちょっとここは難しいと思いました。enchantMOONには筆圧感知機能があり、線の強弱をつけることができます。僕は筆圧がとても弱いのですが、実際普通に書いた線はとても細いものでした。では、と少し力を入れて書こうとすると消しゴムのボタンに触ってしまうのです。この辺は慣れの問題かもしれませんが、筆圧の調整機能とかが少し欲しいかな、とも思ってしまいました。

肝心の書き味ですが、思っている以上にすらすらと書いたものが反映されていきます。ただ、固いガラス面にペンで書くというのに慣れていないため、長時間使ってみて疲れるかどうかはわかりませんでした。紙に書くように手を本体に置いて書くことはできるのですが、それが指と反応されることもたまにあったりしたので、どういうスタイルで書けばいいのかは短い体験時間ではわかりませんでした。

重さはカタログデータ的には699gと、iPadよりも重い(iPadは600~660gぐらい)のですが、そこまで重いようには感じませんでした。これはまだ製品版じゃないからかもしれません。ハンドルのホールド感が高いから重さをそこまで感じていないということなのかもしれません。

当日のデモでは、インターネットに接続ができない(技適申請中なので公の場でWiFiに接続できない)し、ブロックを組み合わせてプログラムができる部分も実機では見られませんでしたが、それでも可能性は感じるデバイスです。ただ、もうちょっとプログラムの完成度を高めたバージョンを見たいというのが本音でしょうか。

enchantMOONでは「MOONphase」というAndroidベースのOSを作っています。これは今後、一部がオープンソース化されて、さまざまなプログラムを多くの人が作れるようになるとのこと。たくさんの人が参入して、ソフトの完成度が上がっていくのが楽しみです。

現在では公式ページならびにアスキーストアで予約をすることができます。また、4月23日19時からは五反田にあるゲンロンカフェにて体験イベントが行われます。「モデルチェンジはやらない。MOONはMOONだけ」とのことなので、気になる人はこの機会に予約をし、ゲットしましょう!
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指で丸く囲んだ中を「鏡」にしたUEI社長清水氏(右)と、東氏(
enchantMOONで書く樋口真嗣氏。線を書いたところキラキラするエ



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