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1人1台身につける時代がやってくる!?

ミライの腕時計型ロボット『Wrist robot』

@DIME 6月13日(水)12時59分配信

1人1台身につける時代がやってくる!?ミライの腕時計型ロボット『Wrist robot』

『Wrist robot』は腕時計のように装着できるロボットだが、最初から腕時計の形状をしているわけではなく、本体はスティック状で手首に巻き付けることで腕時計の姿になる。

「ロボット」という言葉を聞いて、どのようなイメージを連想するだろうか?

人によっては、ホンダの『ASIMO』のような人型ロボットをイメージするかもしれないし、自動車を組み立てるアーム型のロボットをイメージするかもしれない。

ただ、本来「ロボット」という言葉は、広義では「目的の作業・操作をコンピュターの制御で自動的に行なう機械や装置(『大辞泉』より)」という意味であるため、その単語が示す対象は実に広い。

この定義だけ見れば、スパムメールを自動で送りつけてくるコンピューターでさえ「ロボット」といえるのだ(!)。

 このように、従来の概念よりも広い意味を持つ「ロボット」だが、コンセプトデザイナーのJulian Grote氏は、さらに新しい「ロボット」の概念を提唱している。

この「ロボット」、腕時計のカタチをした持ち運びができる「ロボット」なのだ。

正式な名前はまだないため、ここではとりあえず『Wrist robot』と呼ぶことにするが、はたして『Wrist robot』とは一体どのような「ロボット」なのだろうか?

今回はこの『Wrist robot』について紹介しよう。

■『Wrist robot』のデザイン

 冒頭で紹介したとおり、『Wrist robot』は腕時計のように装着することができるロボットなのだが、最初から腕時計の形状をしているわけではなく、本体はスティック状の形をしており、手首に巻き付けることによって腕時計の姿になる。

『Wrist robot』に使われている素材は、電場応答性高分子(Electtoactive Polymers:EAP)と呼ばれる物質で、人工筋肉の素材としても研究が進められている。

 なぜ、この物質を選んだかについては後述するとして、このEAPの持つ柔軟性により手首に巻き付けたり、広げたりできるようになっている。

本体中央には、透明のスクリーンがあり、ここに時刻などが映し出される仕組みだ。

また、本体裏側にはスクリーンを挟む形でキーボードとテンキーも備わっている。

ロボットと呼ぶにはあまりにもシンプルなデザインだ。
 
■『Wrist robot』のコンセプトと機能

『Wrist robot』のコンセプトをひと言で表現するなら、「私達の生活を24時間365日サポートする」ということになるだろうか。

例えば、私たちはスマートフォンのアプリを使って電車の時刻を調べたり、スケジュールの管理をしているが、こうしたアプリをいちいち立ち上げて行なっていた動作を、『Wrist robot』ではオーナー(持ち主)に合わせて自動的に行なってくれるという。

 もう少し、詳しく見ていこう。

例えば、私たちが毎日決まった時間(もしくは曜日に応じた時間)に起床・就寝していたとすると、『Wrist robot』はそうしたオーナーの行動パターンを学習し、決まった時間に起こしてくれたり、自動で電源が落ちるようになる。

いつも決まった曜日や日に特定のアポイントが入っている場合、万が一、オーナーが予定を入れ忘れたとしても『Wrist robot』が過去の経験を元に注意を促してくれるかもしれない。『Wrist robot』自体が経験から学習するのである。

 また『Wrist robot』は、先ほど紹介した電場応答性高分子(Electtoactive Polymers:EAP)を素材に使用していることにより、オーナーのバイオリズムや感情をも捉えることができるという。

身体の異常を警告したり、激しい運動を諌めたりと、オーナーの健康状態を管理する、まさにトレーナーのような存在なのだ。

持病やダイエットをめざす人などは、そうした情報を『Wrist robot』に入力することによって、より精度の高いフィードバックが得られるだろう。

『Wrist robot』は、外の環境とも連動する。例えば、オーナーのよく訪れる街や店があれば、そうしたオーナーの経験も『Wrist robot』は学習し、おすすめの店情報やお得なクーポンなどを用意してくれるかもしれない。

観光地に出かけた時は、おすすめの観光スポットや名店の情報など、ホテルのコンシェルジェの働きもしてくれるだろう。

 現在、サイトで公開されている画像の中には『Wrist robot』をプロジェクターとして使っているものがある。

カメラの搭載については不明だが、オーナーが見たり聞いたりしたものをこうしたプロジェクター機能を使って友人達と共有できるのなら、かなり面白い。

■『Wrist robot』に寄せる期待

ここからは、私個人が『Wrist robot』に期待する機能について話したいと思う。

●他の家電製品との連動
 家に帰るたびに、冷蔵庫と連動して中の食材の状況を『Wrist robot』が把握しておいてくれたらとても便利だと思う。

いちいち冷蔵庫の中身を確認してから外出しなくても、外出先で『Wrist robot』を見るだけで庫内の状況がわかったら、かなり便利だ。

●交通情報との連動
 例えば、ふだんよく使う道が渋滞していれば、その情報を電車を使う人であれば電車の運休や遅延が出た際に、そうした情報を自動で取得してくれるととても便利なはず。

また、電車と違ってバスはすでに予定の便が通り過ぎたのかどうかわかりづらいことが多いので(すでに電光掲示板のあるバス停もあるが、まだ一般的ではない)、バスの運行情報も欲しいところである。

●天気予報との連動
 天気の予報一般に加えて、紫外線や花粉、乾燥注意報など、オーナーの嗜好に合わせた注意報やアドバイスを『Wrist robot』が与えてくれると便利だと思う。

●エンターテインメントとの連動
 例えば、新譜の発売日にはリマインドしてくれたり、自分が行きたいと思っていたコンサートや舞台のチケットが発売されたら自動で仮予約してくれるなど、これもやはりオーナーの志向に応じて『Wrist robot』が気を利かせてくれることを期待したい。

 挙げれば、それこそきりがないのが、上に挙げた様々なサービスの大部分は、現在すでにあるものが多い。だから、私が『Wrist robot』に期待したいのは、既存のサービスを集約して窓口を一本化してもらうことと、人に手によって行なわれていた作業の自動化だ。

単純な作業、ルーチンな作業は『Wrist robot』におまかせするとして、私たちはもっと創造的な活動に専念する。

そんな未来もけっして夢物語でなく、近い将来、現実のものとなるに違いない。

(文/WATARU)
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