
上野動物園(東京都台東区)は、妊娠している可能性がある雌のパンダ「シンシン」(6歳)のために、新たな産室を設けることを決めた。これまでの産室より広く、周囲を鉄格子にして不測の事態が起きた時は赤ちゃんをすぐに取り出せるようにする。6月中に整備し、シンシンに出産の兆候が見られたら展示室から移すという。
動物園などによると、これまではパンダが狭い巣穴で出産する習性を考慮し、コンクリートに囲まれた産室を飼育員がモニターカメラ越しに観察していた。しかし、3月に来園した「中国野生動物保護協会パンダ繁育センター」の職員が、より見守りやすい態勢にするよう助言。パンダ舎内の検査室や調理室の近くに、約8平方メートルと2倍の広さの部屋を新設することにした。
パンダの赤ちゃんの体重は100~200グラム。同園では過去3頭が生まれたが、85年の「チュチュ」は母親につぶされて生後間もなく死んでしまった。
シンシンは3月に雄のリーリー(6歳)との交尾が確認され、早ければ6月に出産の可能性がある。尿検査でホルモン値が変化したり、狭い場所にこもりがちになったりするなどの行動を取れば産室に移す予定という。【柳澤一男】
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<パンダ>「シンシン」のために新しい産室用意 上野動物園
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