こんにちは。
2013年10月13日、アンパンマンの作者のやなせたかしさんが亡くなりました。
享年94歳。
僕は仕事柄、アンパンマンの絵本や紙芝居にふれあう機会が多く…
今まで、こどもたちにも数多くの作品を読み聴かせてきました。
アンパンマンは赤ちゃんから幼児まで、大変、人気のあるキャラクターで…
こどもたち誰もが知っているアンパンマンです。
でも、アンパンマンは大人からの評価は低い時がありました。
やなせたかしさんも、生前おっしゃっていましたが…
アンパンマンが誕生して、絵本になったとき、出版社の編集者から酷評されたそうです。
「あんぱんが空を飛び、顔をお腹を空かせた人に食べさせるのは、面白くない!」
アンパンマンは編集者からしたら、面白くないテーマに感じたようでした。
「もう、こんな作品は書かないでください!」
そんな事も言われたそうです。
僕の仕事場でも、アンパンマンに関して、議論になった事がありました。
それは、バイキンマンとの戦いが暴力的だという事でした。
ヒーローと悪者。勧善懲悪。
暴力で、悪い物をやっつける事はよくない。
でも、こどもたちからしたら、わかりやすくて、面白くて、楽しいアンパンマンのストーリー。
中には、こどもたちにアンパンマンを全く見せない人も仕事場にいます。
僕は、それは違うと思います。
臭いものにふたをして、隠しても、それはこどもたちにとって何にもならないと思います。
僕は、アンパンマンの絵本や紙芝居を通して、こどもたちに伝えたい事を伝えたいと考えます。
また、そのストーリーから、こどもがどんな事を感じたのか!?知りたいと思います。
絵本や紙芝居には、作者の思いや願い、希望や夢がいっぱい詰まっています。
特にやなせたかしさんはアンパンマンに対する思いはとても大きなものだったと思います。
僕は、こどもたちが大好きなアンパンマンから、こどもたちにいろいろな事を伝えたいし…
アンパンマンの絵本、紙芝居を通して、こどもたちと向き合っていきたいと思います。
そして、アンパンマンは、まるまるむくむくの顔をしています。
このまるまるむくむくって、こどもがわかりやすく、好きなかたちなんです。
乳幼児心理学からも、この形がこどもに好まれる事がわかっています。
アンパンマン、やなせたかしさんが亡くなっても、これからも作品は続いていきます。
僕は、こどもたちとアンパンマンを通して、笑って、楽しんで、ともに学んでいこうと思います。
やなせたかしさんのご冥福をお祈りします。
合掌。