傾いた太陽。
打ち水された石畳。
浴衣姿と下駄の音。
団扇の涼風。
木陰の蝉時雨。
灯りはじめるイルミネーション。
会社帰りのサラリーマンの背中。
夕暮れの光に照らされるお寺の瓦屋根のシルエット。
路線バスとタクシーの渋滞。
車を運転する手を止めて、しばらく京都の夕暮れを見ていました。
帰りたくない気持ち。
誰かに会いたい気持ち。
晩夏の京都から初秋の京都へ。
車のフロントガラス越しに見た京都の夕暮れに寂しさを感じた僕。
夏の終わり、京都から…。