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今日の話題は「こんな本読みました」


「悼む人」 天童荒太 著


この作品は、昨年、直木賞を取ったことでも有名だ。

ワタシは、ふだんは、海外物のミステリー系の本ばかり読んでいて、こうした日本の作品は読まないという、非常に偏った「本読み」だ。

この本を手に取った理由は、映画「おくりびと」だ。

アカデミー賞を取った「おくりびと」と世界観が共通するということで、この「悼む人」がクローズアップされていた。

そんな記事を見て、衝動的に買ったのがこの本だった。


いい本に出会えるのは、その人の持つ「運命」と信じるワタシ。

今回、この「悼む人」に出会えたのは、本読みとしては幸せだったと思う。


ストーリーは、

人が死んだ場所を訪ねて、ただ「悼む」ことを目的に日本中を旅する青年と、その周囲の人たちの物語。


読み始めは、あまりの違和感のあるストーリーに、「この先の展開は一体どうなる?」と思ったが、いつの間にか、ぐいぐいと物語に引き込まれていく。

小説は、ある意味、ストーリーを追っかけて「読み飛ばす」ことも出来るが、この本は、1行1行、1文字1文字、じっくりと読ませていく、圧倒的な迫力がある。


「死」というものを、こんなに正面から捉えて、それでいて、全く説教くさくなく、価値観も押しつけず、しかも、一流のエンタテインメントとして成立させる作者の力には驚嘆する。

特に、中盤からは、読むことを中断することを許さないほど、面白さが増していく。


読み終えたとき、この本に出会えていなかったことを考えると、冷や汗が出る・・・・

そんな一冊だと思う。

価値観の違いがあるから、あまり人に本を薦めたくはないが、「悼む人」だけは別だと思う。



今日は、昨日の続き。


自分の仕事先(クライアント)の製品やサービスを、積極的に購入・利用するというのは、社会人としては当然のことだ・・・ということを書いたが、実は、社会人になってまもなく、ワタシは、全く逆のことをしていたことがある


新社会人として入社した会社で、1年ほど過ぎたとき、とある百貨店を担当することになった。

このクライアントは、その会社で、代々受け継がれてきた得意先で、扱いもそれなりにあった。

しかし、その仕事内容が、新入社員で血気盛んだった・・・というか、

未熟なワタシには、全く魅力的とは思えなかったのだ

魅力的に思えないので、当然仕事は面白くない。

大きなトラブルは発生しなかったが、相手先の人たちも好きになれず、もう、行くのも苦痛・・・・・・・


そんな状態になってしまった。

そして、ワタシは思った


「こんな店では絶対何も買わない」


実際、百貨店で何かを買う必要があれば、必ずライバル店で買っていたのだ


今思うと恥ずかしい思いだ。

それは、ライバル店で買った・・・ことではなく、


「どうして得意先を好きになる努力をしなかったのか?」


ということがわかっていなかった自分が恥ずかしいのだ。


仕事というものは、お互いのコミュニケーションで成り立つもの。

自分が相手のことを好きにならなくて、どうして相手が好きになってくれるだろう?

当時は、そんな事もわかってなかった「ヒヨッコ」だったのだ。



もちろん、こちらが一方的に好きになることもあるとしても、それはそれでかまわない。

いざ、相手が好きになってくれたときの事を思えば。


仕事への思い入れは、自分だけではなく、家族にも伝わるはずだ。

もし、アナタがいい仕事ができていたら、アナタの奥様や家族も、自然にクライアントの製品を使おうとするはずだ。
イイ仕事をしていたら、当然、家でも仕事のハナシを楽しくするだろう。


あなたが、必死になってサントリービールの仕事をしていたとして、アナタの奥様は、キリンビールを食卓に並べるだろうか? 

得意先の製品を「あたりまえ」に使うということは、いい仕事が出来ているということだと思う。



しばらく前、JALが整備不良問題で叩かれていた頃、たまたま、うちの幼いムスメが北海道に旅行した。

親戚とツアーで行ったので、飛行機はライバルのANAだった。

そのとき、幼いムスメは、真剣な顔で、おじいちゃんに言ったという。

「JALでなくて、青い飛行機(ANA)だから、ちゃんと飛ぶかな? すごく心配だよ~」

これを後から聞いて、ワタシは、心からうれしかった(笑)


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今日の話題は、ネットのニュースから。

マイクロソフトの創始者であるビル・ゲイツ氏の家庭では、ライバルのアップル社の製品は「禁止」になっていると、ゲイツ氏の夫人がインタビューで答えた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090304-00000012-jij-int


まあ、アップルのコンピューター(Macシリーズ)は、なくても困らないが、ipodを禁止されるとツライかも(笑)

ビル・ゲイツ氏本人はいいとして、子供達にとっては、いくらお父ちゃんの会社の製品だろうと、ダザイものはダサイわけで、やっぱりクールな製品を使いたいと思うのだが・・・・


さて、我々、IT業界に限らず、自分のクライアントの製品を、日頃から使う「義務」を負うことは多い。

特に、広告業界では、それは「義務」というよりは「掟」に近いものがある。

ワタシも、かつて、広告業界の新入社員だつた頃、初めに叩き込まれたのは、「クライアントの製品以外使うな」という掟だった。

ワタシが初めて社会人になった会社では、サントリーの製品関係の仕事が大きかったので、当然ながら社内の自販機もサントリー。社内には、ビールだろうとジュースだろうと、サントリー以外の製品を持ち込むことはできなかった。


忘年会や歓迎会、送別会、得意先との接待にいたるまで、会場となるレストランや居酒屋だろうと、予約の時には、まずはサントリービールを置いているかどうかを確認してからだった。

サントリービールを置いて無くても、どうしてもその店を使わないといけない場合は、我々のテーブルだけ、サントリー製品を出してもらえないかを交渉する。

(店も慣れたもので、カンタンに対応してくれる)


驚いたのは社員旅行。

時はバブル期だったので、社員旅行は「香港」だった

昼と夜は、基本的に全員でレストランで食事なのだが、香港のどの店に行っても、出てくるビールはサントリー。

「へえー、サントリーって香港でもメジャーなんだ」

と思ったら、なんと・・・・・・・・・・・

すべての店に、あらかじめ日本からわざわざ、サントリーのビールやジュースなどを、わざわざ空輸してださせていだのだった!!!!!

当時の総務担当者は、「もし、社内旅行の宴席の写真に、他のビールが写っていたらどうする?」と、平然とした顔でいったものだった。我々が飲んだビールは、とてつもなく値の張るビールだったのだ・・・・・・


会社からのお中元やお歳暮も、当然、サントリー製品の詰め合わせ。
そこそこ大きな会社だったので、お中元・お歳暮の規模も大きく、多大なサントリー製品を消費して「売上協力」していたのだ。

さらに、当然、会社に対して、協力会社や関係先からお中元やお歳暮をもらう事も多かったが、基本的に、飲料(ビール・ジュースなど)は、サントリー製品以外であれば、丁寧に「突き返して」いた。

そこまで、徹底していた。


そんな中で社会人をスタートしたワタシも、当然、その精神を叩き込まれている。

だから、ワタシは、基本的には、得意先の製品やサービスを最優先で購入したり利用する。


東京への毎週1~2回の出張は、必ず飛行機でJAL、東京で昼ご飯は汐留シティセンター、宿泊するならJTBのサイトから予約するし、服は、ほぼ、ららぽーと甲子園で買っている。

ガンバ大阪を心から応援し、阪神戦は、サンテレビでしか見ない。

ケータイは、ドコモの仕事をしたときに、即座にドコモに変えて今に至る。

会社の保険も個人の保険も、明治安田生命だ。

もちろん、お菓子といえばグリコで、特にアーモンドグリコは、週に5箱は買っている。


これらは、別に無理矢理していることではない。

考えてみれば、当たり前のことなのだ。

「その会社を知るために・・・」というビジネスの理由ではなく、自分がこうした企業の仕事をさせてもらっているのだから、それは当たり前なのだと思う。

でも、なかなかそれを理解できない人が多いのも事実。


いまでこそ、ワタシはそう思えるのだけど、実は、社会人の初めは、そう思えない事もあった。

(続く・・・・・・・)




※写真は、ビル・ゲイツ氏と、アップルのスティーブ・ジョブズ氏のありそうでなさそうな2ショット。