歌姫・浜崎あゆみが、新アルバムをUSBメモリーに収録して発売することになった。
(記事 スポニチ参照)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/02/13/04.html
現在の音楽業界では、「ケータイダウンロード」や「PCダウンロード」といった「データ」が売上を伸ばし、いわゆる「パッケージ」であるCDの売れ行きが鈍っているのはご存じの通り。
音楽業界としては、数年前までは、ケータイ代金の支払で、若者がCDを買わなくなった(?)ことで、売上が減少していたのだが、ケータイの「着メロ」や「着うたフル」などのデータ販売で、一気に息を吹き返した形だ。
ユーザーである若者層も、ipodの普及で、いまや「CDを買って→PCに取り込んで→ipodへ転送」ではなく、直接、サイトから購入してPCに取り込む人が多くなった。
一方、「パッケージ」であるCDは、苦戦が続いている。特に、中小の「レコード店」は、気軽にCDを届けてくれるamazon.comの影響もあり、ますます苦戦している。
今回の浜崎あゆみのUSBアルバムは、「パッケージ」といえば「CD」という固定概念を覆す画期的な商品だ。
もちろん、インディーズでは、USBアルバムは存在するが、メジャーアーティストでは「初」と言ってもいい。
商品の形も、従来のUSBのイメージとはだいぶ違う高級感があり、さすがは音楽業界。
このデザインは、絶対に「IT業界」からは生まれない(笑)
さて、USBアルバムは、記事によると容量は2GB(ギガバイト)。
音楽の収録データの使用容量は0.8GBのため、残り1.2GBの容量は自由に使えるという。
この「自由に使える」部分で、いろんな遊びが出来るはずだ。
ビデオクリップを入れたり、写真集(データ)はもちろん、工夫次第では、ちょっとしたプログラムを入れて、ゲームなどもオマケにつけられる。
1.2GBというのは、かなりの容量だから、相当重い、
本格的なデジタルコンテンツのプログラムも入れることが出来るのだ。
また、アルバムの音楽部分はipodなどにコピーされても仕方ないが、1.2GB部分のデータは、PCにUSBアルバムを差し込まないと動作しないようにすることも可能のはず。
収録されている音楽に合わせて、動作するソフトなども開発が可能だ。
また、USBにそれぞれIDをふっておいて、USBアルバムを買った人だけがアクセスできる専用webサイトを設置して、コンサートの先行販売やスペシャルグッズの販売を行うこともすぐに考えつく。
今までの音楽は、「音楽を聴く」という一面だけだったのが、動画やプログラムと絡めて、より立体的な表現をすることが可能になるはずだ。
音楽を媒介するだけのCDとは違って、USBは、それ自体がまさに「メディアの発信拠点」になるのだ。
こう考えれば、今回の浜崎あゆみのUSBアルバムは、今後の音楽業界を激変させる出来事なのかもしれない。音楽以外の1.2GBの使い方で、データではなくUSB版を買わせるというのが、今後の音楽業界のトレンド??
USBアルバムという販売方法は、浜崎あゆみが初めてではない。
しかし、あたらしい技術やトレンドは、「誰が初めに手をつけるか」で流行るか流行らないかが決まる。
そういう意味では、メジャーアーティストで「初めて」USBアルバムを発売したのが、「浜崎あゆみ」であるということは、今後のUSBアルバムがヒットする条件を満たしていると言える。
ちなみに、価格は6800円(税込み)。
