アナタがもし、海外に赴任したとして、一番困ることはなんだろう?
おそらく、「日本のテレビが見れない」事だと思う。
新聞やニュースなら、ネットで充分でも、「ガキツカ」や「エンタの神様」、そして「月9ドラマ」をリアルタイムで見ることは、ほぼ不可能だ。
一昔前なら、アメリカやアジアの大都市では、こうした番組を録画したビデオをレンタルしている、日本人向けの店があって、在留邦人は、数週間遅れのそうしたテレビ番組を見ていた。
しかし、自分が好きな番組がラインナップされているとは限らない。
あくまで、人気の番組タイトルだけなのだ。
ネット時代の到来で、この状況は一変している。
もし、アナタが、ITや機械に強ければ、
日本の実家にPCを設置して、PCでワンセグを録画、それをホームサーバーにアップして、海外からアクセスしてテレビ番組を見ることも可能だと気がつくはず。
しかし、それが出来る人は、残念ながら限られている。
そこに目をつけたのが、静岡にある
(株)日本デジタル家電 http://www.rokuraku.com/
同社では、自社の製品であるHDD搭載のTV録画機(ラクロクⅡ)を、同社のサーバーで預かって管理、海外からPC経由でそれぞれのユーザーが、TV番組を録画して、楽しむことが出来るサービスを実施した。
つまり、サーバーなどの知識がなくても、ネットさえ繋がれば、海外から自由に日本のテレビが見れるようにしたのだ。
これは、在留邦人にとっては画期的なサービスだ。
それに対して、NHKと民放9社が、「著作権違法」だと訴えた。
数年にわたったこの裁判は、いったんは、NHKと民放9社の主張を認めたものの、09年1月27日の判決では、一転して、「日本デジタル家電」側の勝訴となった。
(以下、記事参照)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000057-yom-ent
事の善し悪しは、立場が変われば意見も分かれるが、海外に住む在留邦人からすれば、これは画期的な判決なんだと思う。
ネット以前では、新聞にしてもニュースにしても、海外ではなかなか手に入らず、
「海外なんだから仕方ない」
であきらめていたが、今では、ネットのテキストニュースは、地球上どこでも見れてしまう。
文字の情報では見れるのに、テレビは見れないなんて・・・・
そう思うのは当然だ。
ネット世界において、「放送」は、著作権や放送権利に守られた、数少ない「閉ざされた世界」。
そんな放送でさえ、現代のネットワールドでは、ボータレスになりつつある、という事を実感する。
