今日のテーマは、
「ネットで探せないもの、買えないものはあるのか?」

今の世の中、たいていの商品は、ネットで「存在」が確かめられるし、たいていはそのままの流れでサイトで購入できたりする。少なくても、「どこで売っているか?」ぐらいはわかる。

ただ、稀に、ネットのブラックホールに、はまったような商品もある。

話は、4月下旬にさかのぼる。
とある用事で、関西空港の対岸、阪南市の「イオンりんくうモール」に立ち寄った。
そこに、「スポーツオーソリティー」というスポーツグッズの巨大店があった。
そのなかをぶらぶらと見ていると、

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写真のようなキャリーバッグを発見した。
出張にちょうどいい感じのバッグで、しかも、パソコンに配慮しつつ、機能性もいい。
しかも、「出張ダサダサ感」がまったくない、イケてるデザイン!!!
カバン道楽の身としては、「即買い」なのだが、なぜかそのときは買わなかった。
じっくり吟味している時間がなかったもの一因だったが、

①ネットの方がもっと安いはず。
②私が住んでいる西宮にも「スポーツオーソリティー」はある。

と思い、ネットで調べるか、今度の日曜日でもいくか・・・・と思ったのだ。

そして、次の日、ネットでこの商品のブランドである「EASTPAK(イーストパック)」を検索してみた。
ところがである。
EASTPAKの商品は数あれど、わたしが見た、写真の商品はいくら探しても見つからない。
現地で商品を見たときに、念のためにタク゜を写メを撮っていたのだが、それも不鮮明で、「K●●1」という品番がわかる程度・・・・・・・
わたしは、あれとあらゆる手を尽くして、ネットでこの商品を検索した。

しかし、この商品をネットでさらに安く買うどころか、商品自体をネットで発見できない。
という、非常事態になったのだ。

私は、仕事柄「検索のプロ」を自認している。
ネット上であれば、フェイスマンこと、テンプルトン・アーサー・ペック中尉(@特攻野郎Aチーム)並みの実力を自称しているのだが、今回、本当に、このバッグの痕跡をネット上で探すことはできなかった。

信じられない思いで、おもわず電話をしたのは、もちろん、「スポーツオーソリティー」の西宮店だ。
恥を忍んで(?)、このバッグのことを聞くと・・・・・・・・・・

なんとこの商品を扱っているのは、近畿圏では「阪南店」だけであることが判明・・・・・
その理由は、阪南店は関空が近いので外国人ツーリストの客も多く、独自に、トラベル系に力をいれているのだという・・・・・・

つまり、あのバッグは「阪南店」でしか買えないのである。
そ、そんな馬鹿な・・・・・・

(続く)
先日、バリー・アスラーの小説「レイン・フォール/雨の牙」を読み、同時に、この作品が映画化されて公開されていることを知って、早速観に行った。

結果からいうと、この小説を読んだ人が、この映画を観に行くのは時間とお金の無駄だ。

小説が面白いだけに、この映画のできはあまりにも酷すぎる。

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ジョン・レイン役の椎名桔平、ヒロインの長谷川京子、そしてCIAのフォルツァー役のゲイリー・オールドマン(ハリポタのシリウス・ブラック!!)と、大物を起用して、しかも、ジョン・レインはじめ、キャストのイメージはほぼ完璧だ。
この本を読んだ人であれば、必ず観たくなるが、この映画では、小説の持っている「世界観」は、見事なまでに破壊されてズタズタにされている。

監督と脚本のマックス・マニックスは、本当に原作を読んだのか? と聞いてみたい。
いつ、ジョン・レインが、女々しく自らを語り、いつ、笑顔を見せて女を助けたのだろう?

演じていた椎名桔平は、当然、原作を読んで撮影に臨んだはずだが、自分が、ジョン・レイン像を徹底的に破壊している映画に出演していることに、疑問は感じなかったのだろうか?

原作が緻密なだけに、映画のストーリー展開や人物像は、あまりに稚拙で悲惨だった。
久々に、早く映画が終わらないかと、時計ばかり観ていた。
「ジョン・レイン」を返してほしい・・・・・・・・・・

と・・・いいつつも、
やはり、小説、それもよくできた小説を映画化するのは難しいのだろう。
たとえば、

A.J.クィネルの「燃える男」は、「マイ・ボディガード」というタイトルで映画化された。
原作では主人公は白人だが、映画ではデンゼル・ワシントンが主役のクリーシィーを演じた。
白人→黒人でも、これは、ぴったりの当たり役に思えたが、いかんせん、作品としては「がっかり」だった。

最近で一番酷かったのは、スティーブン・ハンターのベストセラー「極大射程」をマーク・ウォールバーグ主演で映画化した「ザ・シューター」だった。途中まではよかったが、小説のクライマックス・一番の見せ所が、もう、悲惨なほどにめちゃくちゃに変更されていて、しかも、その変更が惨敗。もう泣きたい気分だった。

小説、特にベストセラーを映像化する際は、当然ながら、小説が面白いだけに難しい。
やはり、映画で描く情報量はどうしても少なくなるので、仕方ないのかもしれないが・・・

ただ、稀にドンピシャの映画もある。2年前の映画「ダヴィンチ・コード」は、完璧なできばえだったと思う。
小説を読んだ後に観に行っても、なお、時間を忘れて映画を楽しめた珍しい作品。
「天使と悪魔」も読んでみたが、これが実は「ダヴィンチ・コード」以上に面白かったりする。
それだけに、映画の公開が待ち遠しいかぎり。

今日は、全くITとは関係なかったかも。

「レインフォール/雨の牙」 バリー・アイスラー著

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日本を舞台に、日米ハーフの殺し屋「ジョン・レイン」を描く、異色のサスペンス小説。
「異色」と書いたのは、外国の作家で、ワールドワイドに発売される英文小説で、舞台が「東京」であり、しかも、しっかりと描かれている点。
拳銃が合法的に持てない日本で、ジョン・レインがいかにして「暗殺」をしていくのか?
そして、その結果、彼が巻き込まれるトラブルとは・・・・

舞台設定もストーリーもおもしろい。実は、この「ジョン・レイン」シリーズの2作目を数年前に読んだことがあって、印象に残っていた。
作者がアメリカ人で、あまり海外小説に登場しない「東京」が舞台であるせいか、やたらと街の描写が詳しくて、観光ガイドブックのようになっているところもあるが、海外ミステリーファンとしては、日本が舞台なだけに、ぜひとも押さえておきたい一冊だと思う。

ところで、この゜雨の牙」が、現在映画化されて、公開中。
早速見てきたのだが、これが一言も二言もいいたくてたまらない(笑)
続きは、明日に・・・・・・・・