こんにちわ。

佐賀市で「ICT教育×eスポーツ×遊び場」を運営しているDigitalStudyです。

子供向けプログラミング+パソコン教室や大人向けパソコン教室など各種デジタル教育の教室を運営しています。

 

不登校や発達障碍児とeスポーツは切っても切れない関係かと感じています。

というのも、私はゲームセンターで20年の勤務経験がありますが、お客様もスタッフも、まだ発達障がいという言葉が当たり前でなかった時代から、「そうじゃないか?」と思い当たる節が多数ありました。

 

私の子供もASDとADHDの診断がありまして、私自身の過去を振り返っても発達障がいに当てはまる節がありまして、エビデンスはないですが総合的に判断して発達障がいは遺伝していると考えています。

 

 

  発達障がいを知ったきっかけ

 

私がADHDという言葉を知ったのは約25年前。

発達障がいという言葉は一般的に知られておらず、聞いたこともない言葉で、アメリカの「サウスパーク」というブラックジョークをメインとした風刺アニメからでした。

 

このアニメには吃音症やユダヤ人など様々な人種の子供がタブーを無視してディスりながら、協力しながらストーリーが進むアニメでして、当時世界が狭かった私にいろんな物事がこの世には存在しているという事を教えてくれるアニメでした。

 

内容のブラックジョークがかなりきついので、合わない人は合わないかもしれません。

 

そこからADHDという言葉を知り、ネットを使って調べて発達障がいを知り、あれ?これ自分じゃない?と気が付いた所がスタートでした。

 

 

  発達障碍者が苦手とする曖昧さがゲーム(デジタル)にはない

 

プログラマーやゲーマーの人物像をイメージすると、一般的に「眼鏡」「根暗」「挙動不審」「変な人」などのイメージが定着していると思われますが、あながちそれも間違っているとも言えないと思います。

 

というのもあくまで体感でしかないですが、ゲームの仕事をしていて圧倒的にそのような系統の方との接触点が多く、アルバイトを雇う際にもそれを織り込み済みで管理しないと店が回らないという状況でした。

 

接客が上手い人は機械やデジタルが苦手で、接客が苦手な人は機械、デジタルが得意な傾向が高く、両端のバランスを見ながら人を採用するという感じでした。

 

 

では、なぜ発達障碍者とゲーム(デジタル)の相性が良いと思うのか?ですが、

 

①過集中による折れない心

②曖昧を許さず論理的に全てを把握する論理的思考

③ルールを遵守しつつ、ルールを踏まえてはみ出す創造性

④好奇心の強さによる新しい情報の取得と知識の深さ

 

 

まさにこれだと思います。

 

ゲームを「ただ遊ぶ」だけならざっくり遊べばいいのですが、ゲームが好きな人は「どうすればハイスコアが狙えるのか?」「ノーダメージでクリアするには?」「対戦に勝つ為にどうすればいいか?」を生み出すことが高く、「たかが遊び」に「そこまでの情熱がかけられる=発達障がいの可能性が高い」という図式が生まれていると感じます。

 

現在はこれが昇華されてプロゲーマーという職業が生まれたのですが、NFT(日代替性トークン)が進化するにあってスポーツ選手としてではなく、作業員としてのプロゲーマーの職業が確立されると予測します。

 

発達障がい者には曖昧な表現が苦手な傾向があり、「大きい小さい」「重い軽い」などがわかりづらいです。

 

しかしゲームやデジタルの世界は全て数値で管理されているので、その曖昧さが存在せず、「乱数」とよばれるランダムの数字でも、「1~256の間の乱数」という自然界にはない決められた乱数の範囲となります。

 

だからこそ非常に理解がしやすいという点が発達障がい者とゲーム(デジタル)との相性が良いと言える点だと思います。

 

 

 

  ゲーミフィケーションによってアナログを数値化する

 

小さい子供の朝の支度が間に合わないなどが身近な課題にあると思います。

特に発達障碍児は多動により興味関心が分散しやすく、より朝の支度がうまくいかずに「準備すらできない子」と烙印を押されがちです。

 

そんな時に相性の良いゲームを取り入れてみませんか?

 

6:30に起きる (10点)

顔を洗う    (5点)

歯を磨く    (5点)

7:00までにお着替えする (20点)

ご飯を7:20までに食べる (20点)

 

こんな感じに「朝の準備をする」という一つのまとまった行動を細分化して点数化し、その点数に応じてご褒美を準備する事で、ゲーム感覚で朝の支度ができるようになります。

 

また、うまくできなかった際に「どこで引っかかっているのか?」という原因分析にも直結してまして、毎回引っかかる所や「なぜできないのか?」の原因がわかると、それに対して別の対策が打てるようになります。

 

点数やミッションは常時調整して最適なゲームバランスを作ってあげ、簡単すぎず難しすぎずのバランスを見つけることが大切です。

 

 

  ITを制するものは世界を制す

 

今世界はITによってもう一段階上のデジタル社会に向かって行っています。

農業、漁業もIT化によって自給自足ができる環境に向かっており、特に日本は人口減少に向かってITの課題は必須です。

 

発達障がいにも様々な適性があり、みんながみんなITが得意かというとそういうわけではないので、もしゲームが好き、デジタルが好きという子供がいたら、その可能性が高い程度に覚えてもらえれば…と思います。

 

「ゲームばっかりして!!」と怒るのではなく、「あれ?将来のエンジニアになれるんじゃないかな?」と子供の可能性が垣間見える瞬間だと思うといいかと思います。

 

そして、その才能をいかに正しい方向に導けるか?が親の責務かと思います。