こんにちわ。
佐賀市で「ICT教育×eスポーツ×遊び場」を運営しているDigitalStudyです。
子供向けプログラミング+パソコン教室や大人向けパソコン教室など各種デジタル教育の教室を運営しています。
元々ゲームセンターで20年、スポーツ系企業で5年ほど一般サラリーマン店長を経て今の独立に至ります。
比較的私は一般の方よりITが強い方だと自覚がありますが、そんな専門職ではないただのサラリーマン店長が会社でどのように活躍できるのか?を今回は記事にしたいと思います。
プログラミング教室で論理的思考とパソコンスキルを覚える事で、どんな大人になるのか?の一つの指標になります。
超アナログ管理のゲーセン時代
初めての就職でゲーセンに正社員として入社して驚いたのは、超最先端技術の結晶であるゲームセンターの運営、管理が超絶アナログだったことです。
売上管理はエクセルではありましたが、計算式が「+」と「-」の嵐で、セルが一つでも追加されたり削除されたりしようものなら、全体の計算が狂ってまともに売上が計算できなくなります。
そんな状況ですから、月火水木金土日の曜日別売上データもなければ、時間別データもない。
カテゴリー別データも合算しかなくて、「なんのジャンルが何曜日に売れている」なんて分析もしようがないという感じです。
もちろん客層別データもないので、担当している店舗の主要客層が何歳で、どこに向かって営業すればいいかなんて完全に闇の中でした。
ゲームの新商品が入ってきて売上項目を追加しなければならないのですが、これを追加すると表に反映されない状況ですので、即座に「SUMIF関数」という足し算引き算ではなく、特定のワードだけに反応して集計する仕組みを作り、客層別、曜日別、カテゴリ別の売上を自動集計するようにゼロから作り直し、担当店舗が今どんな状態なのか?を分析する事から始まります。
そこからどこのカテゴリの売上がいいから、こういう商品を買いましょうという話ができるようになるわけですね。
ゲーム機の仕入れは100万~1000万の買い物が多いのですが、なぜこれが売れるのか?を担当店舗の分析を元に予測売上を算出する事で、リスクヘッジを行いながら導入する事で、そのうち仕入担当になるようになります。
スタッフの管理もDX化
アルバイトのシフト表も紙ベース。
事前の人件費管理もできてない状態。
時間別売上も分析できないので、どの時間に人を配置するか?も計算されていない。
こんな状況下から売上分析を元に、シフトを作成すれば自動的に人件費が計算できるエクセルを作成する事になります。
今はAirシフトなどでクラウド化されてますが、自力でそれを組み上げる事で人件費を最適化するようになります。
さすがに当時はLINEがないので希望シフトの回収はアナログでした。
店舗のHPを作成し、情報配信を開始
HTMLをゼロからではなく、ある程度組みあがったものを配置する今のペライチのようなサービスではありましたが、HPをゼロから作成し、イベントや新機種情報などを掲載するようになります。
系列店どころか本社のHPもなかった状況で、新入社員の店舗だけHPが立ち上がるという謎の状況です。
まだ動画サービスが当たり前でなかった時代にゲーム大会の動画を録画し、ショート動画を作成してHPにアップ。
気になった人は直接店舗に来て空のDVDを持ってきたら200円でコピーしてあげるサービスなどを展開。
それが原因で店舗のお客様の対戦レベルが高い事が全国に広がる事で、日本全国の猛者が道場破りのような形で遠征に来る店舗になりました。
社内のファイルデータベースを共有化
社員間でデータをやり取りする際はメールが主軸だったのですが、メールで送れるデータサイズには制限がありますし、とにかく毎回メールを送るのが面倒。
という事でレンタルサーバーを借りて共有ファイル化してデータのやり取りを楽にしました。
クレーンゲームの販促画像を担当者がサーバにアップして、各店舗の社員がダウンロードする事で均一的なデザインになりますし、各社員が行っていた画像制作の時間が一気に短縮されるようになります。
今まで各店の統括管理者である店長という縦軸管理の役職に対して、クレーンゲーム担当、アーケード担当という横軸の担当者が生まれるようになります。
さらに社内だけでなく店内のファイルのやり取りをDropBoxを中心にクラウドストレージによって共有化を図り、誰でも簡単にファイルを共有できるようにします。
店内販促物は全て自作
サービスを告知するポップ、注意書き、クレーンゲームのデザインなどの印刷物は全て自分たちで作るようになります。
illustratorやPhotoshopを駆使して制作を繰り返し、最初はWordのだっさいデザインからどんどんデザインが出来上がるようになることで、販促物の外注が完全になくなりました。
新店舗のオープン準備時もほとんど自分たちで看板を制作してコストを抑えて行きます。
デザインについてはWEBでとにかくデザイン集やサンプルを見て、レイアウト構成を真似しながら作成していくという感じです。
店内の改装工事、LAN設備をケーブルから自作
駐車場のコンクリの欠損や天井の石膏ボードの落下、雨漏りなどの対策に対し、とにかくWEBでDIY関連を調べてそれを元に自分たちで修繕するようになります。
コンクリを粉から固めていく作業をしていると、自分が何の職についていたのかわからなくなることがあります。
LANケーブルは線のみ大量に購入し、コネクタを自作で作成してコストダウン。
気づけば点検口の上に登ってケーブルの配線をし始めた時、電気工事部門でも作るか?なんて事を笑い話でしてました。
これらの作業もゼロの知識からとにかくWEBで情報をかき集める事からスタートします。
新規事業を起ち上げる
ゲームセンターだけの運営に限界を感じ、何かしらシナジーを生ませる新規事業を店内に起ち上げる必要が出た為、WEBをフル活用して色んな事業を調べる事になります。
すでに運営している店舗のHPをくまなく調べ上げ、そこから何の業者を使っているのか?
仕入先は?問題点は?どうやって集客してる?
WEB中心で情報収集をした後、実際に店舗に視察に行って仮説が正しいのか?
本当に儲かるのか?をチェックし、行けると判断すれば担当店舗に取り入れていきます。
WEBがなかったらこれは確実に無理でしたし、画像に映ったちょっとした情報から仕入れ元を割り出しなど、情報活用能力がここでかなり生きたと思います。
仕入を直接中国から行うようになる
今まで国内から色んな物を購入してましたが、alibabaなどの中国サイトを使う事で、中国から色んな備品を購入できるようになります。
これにより物価が1/3までに圧縮。
不良品の多さに辟易しながらも、店内は中国製品であふれかえるようになります。
こちらも仕入代行業者などをYouTubeなどから調べて探す事になります。
ここで初めてOEMやODMを知り、日本の製品だと思っていたものが、中身は中国製だったと思い知らされることになります。
フワちゃんがテレビで言っていた「YouTubeにない知識はない」
論理的思考とITを活用する能力を身に着けると、とにかく「調べ物ができる」という基礎が出来上がります。
それによってできなかったことができるようになる事で、様々な分野で活躍できるようになります。
人に知識を伝授してもらおうとすると、それは教室に通う事になり多額のお金がかかります。
それが今ではYouTubeにほとんど教材のような形で無料で手に入ります。
これを活用しない手はないでしょう。
DIY、電気工学、修理、マーケティング、カフェの開業…
様々な情報がYouTubeにあります。
情報能力活用能力は習慣が全て
私は元々の性格で分解癖があり、よく壊れた電化製品を解体してその構造を見るのが好きでした。
そう言った趣味がない限りはなかなかにITや電気、工学を好きになるタイミングが難しいです。
子どものうちから壊れた家電や修理などを経験させておくと、それが習慣化しやすくなり、私の息子も小学の時からゲーム機の修理の経験をさせた事で、分解する事に抵抗がありません。
ICTを活用してITやデジタルを調べる癖を習慣化させるという事は非常に子供にとってメリットが大きいと言えます。
我が娘は小学6年生ですが、絵を書くのが趣味でiPadを使って今絵を書いてます。
こちらはアイビスペイントというソフトを使っているのですが、その使い方はほとんどTikTokとYouTubeで勉強してます。
新しい事を覚える事で絵がとんでもないスピードで上達しており、親バカではありますが将来が楽しみです。
現在は娘のインスタのアカウントを作成し、LINEスタンプを作成して販売する為のアカウント運用を今準備しています。
インスタに対するネットリスクは1日2時間程度、合計8時間くらいかけてネットのリスクの授業を行いました。
それを覚えないとインスタは開設しないという約束なので、娘もしっかり勉強しました。
先日娘の友達が顔出しでインスタにダンスリールを上げたせいで、中年男性から上半身裸の写真が送り付けられるというとんでもない事件がありましたが、それも予測済で「こういう変態が多い」という事も授業で織り込んであったので、娘としては予測の範囲でショックはなかったようです。
特にここのコミュニケーションがしっかりしていると、娘がネットでトラブった時に相談してもらえやすいという環境にも繋がると信じています。
子どもの将来の可能性を広げる為にも、早めの情報教育に意識を高めてもらえれば…と思います。