こんにちわ。
佐賀市で「ICT教育×eスポーツ×遊び場」を運営しているDigitalStudyです。
子供向けプログラミング+パソコン教室や大人向けパソコン教室など各種デジタル教育の教室を運営しています。
わからない中で色んなプログラミン教室を見て回って、ようやくここにしよう!!と決めて子供たちを教室に行かせたのはいいのですが、3か月経っても体験でやったプログラミングの授業が始まらない。
なんて事ありませんか?
実際当教室も体験でプログラミングを実施しますが、生徒のレベルを見て初心者の場合、授業を始めたら最初の3か月はプログラミングの授業はやりません。
それを見て「あれ?」と思われる方も多いかと思います。
話が違う!!
と思って辞めてしまうかもしれません。
今回はその理由を説明していきます。
プログラミングを学ぶ為にはまずプログラムを入力できる素地が必要
どこの教室でも同じかと思いますが、まず初心者に対してはタッチタイピングからスタートする所が多いのではないのでしょうか?
タイピングはプログラミングを入力する為の最初の登竜門であり、これができないとプログラミングを書けないという話です。
野球にしても試合を始める為にはまずボールをまっすぐ投げる技術が必要かと思いますが、タッチタイピングはまさにボールをまっすぐ投げる為の訓練です。
ほとんどの子供たちが一本指でキーボードを見ながらゆっくり入力するからスタートしますが、こちらをある一定のレベルにまで引き上げて入力に困らない所まで持っていくのに3か月というイメージです。
しかも、その領域に到達する為には個人差もありますが、毎授業で10分から20分時間を取ります。
つまり50分の授業のうちからタイピングに使う時間が存在する以上、本チャンの授業時間が減ってるわけですね。
また、単純にローマ字の入力だけでなく、「Backspace」と「Delete」の違いや「ESC」キーの意味。
!”#$%&’() ⇐ こういう特殊文字の入力はプログラミングで必ず使う入力で、その入力の仕方や呼び方などを覚える必要があるんですね。
! ⇒ エクスクラメーション
" ⇒ ダブルクォーテェーション
, ⇒ カンマ
. ⇒ ドット
プログラミング教室に行ったのにタイピングばっかりという声をよく頂きますが、大事な事なんです。
パソコン共通の操作方法を学ぶ期間
教室の方針によってかなり様々になってきますので一概に言えませんが、当教室での内容で説明していきます。
コピー&ペースト、アンドゥリドゥ。
ファイルの上書き保存と別名で保存の違い。
アプリやフォルダの画面の最大化や最小化など、パソコンを触る上での基本操作を初期の段階で教えていきます。
ウィンドウの右上の「×」を押せばウィンドウが消える。
パソコン画面の一番したには今起動しているアプリが並んでいる。
範囲を選択する為にドラッグが必要だけど、シフトキーを押しながらでもできる。
マウス以外にも矢印キーでポインタを移動させることができる。
こういった基礎知識も必要になってきます。
しかし、パソコン教室でフォルダをクリックして「コピーしてね」ではなんでそれが必要なのか?があまりピンと来ません。
よっぽどのことがないと初期の段階でフォルダのコピーを使わないからです。
バレッドキッズではワードやパワポを通して、目的の課題をクリアする為にコピー&ペーストを覚えさせます。
そこで初めて「こういう目的に対してコピーが必要なんだ」と腑に落ちるわけです。
初心者向けにワードの課題が4つ、パワポの課題が4つあり、2回の授業で課題を1つ終わらせるスピードになりますので、少なくとも初級をクリアするのに8×2=16回の授業。
つまり4か月はこれで消化されるわけですね。
しつけの時間
プログラミング教室は子どもが正々堂々と親に怒られずにがっつりパソコンが使える時間でもあります。
ですので興味津々のパソコンが使えるという事でテンションが上がって脱線してしまったり、学校の授業と違って自学スタイルで自分で調べて解決する方法論が多いプログラミング教室では、課題を見て、わからない所はテキストや動画を探し、トライ&エラーを繰り返すという作業が多いです。
その今までなかった授業スタイルに慣れるまでの慣らし期間でもあります。
特に小学校低学年の子は受け身の授業に慣れ始めたタイミングなので、「自分で調べる」という行動がなかなか難しい時期でもあります。
「これ、どうしたらいいの?」と聞いて来る子供に、課題テキストを見て「ここに教科書の3ページって書いてあるよね?まず教科書を開いて調べよっか?」と促します。
これを自然と調べられるように慣れさせていきます。
論理的思考を養うには、この「調べる」という力が一番重要になりますので、ここが一番力が入ります。
アプリが違っても基本部分は同じを知る期間
大人は気づいていると思いますが、パソコンのアプリでは一番上に「リボン」があって、タブの構成になっています。
一番左上が「ファイル」になっていて、その次が「編集」で、「ツール」という項目があったり「表示」や「ウィンドウ」というものがあったり、多少アプリによって変わる事もありますが、おおよそ共通しています。
そういうものに気づくことにより、どんなアプリを使っても「多分ここにあるだろう」という目的に対して予測がつくようになります。
特定の一つのアプリだけを使っていると気づきにくいですが、プログラミング+パソコン教室の当バレッドキッズは様々なアプリをその都度切り替える事で、そういったグローバルスタンダードであったり、開発者がどういう意図でそこにそのボタンを置いているのか?などを知る事ができます。
エクセルの別名で保存ができるのに、ワードになったら急にわからなくなる大人って結構いませんか?
また、エクセルのVerによっては保存の場所やボタンのデザインが変わりますが、そこが意識できてないと、同じエクセルでもわからなくなります。
プログラミング教室に通ったからと言って本格的なプログラミングが組めるようになるとは限らない
この話が一番驚かれますが、英語教室に行った子供が日常的に英語をしゃべれるようになるか?
答えは必ずしもそうはなりません。
英語が日常的に話すようになるためには、海外に行って住むか、英語以外通用しない環境に行くことが確実です。
ではプログラミン教室の目的は何か?
それは論理的思考の獲得です。
本格的なプログラミングが書けなかったとしても、それに至る過程の訓練により、「AがBに影響してCになる」という論理的思考の癖がつくようになり、これはプログラミングだけでなく社会問題の課題解決や、何かを販売する際の分析力やアプローチの可能性を探る検証であったりという事に役に立ちます。
プログラミングをかけるようになる為にはゼロの状態からシステムを実際に作って運用する事が一番手っ取り早いです。
大人向けのプログラミング教室が意味がないと言われがちなのは、そこで学んでも現場レベルが違う上に、環境が違い過ぎて挫折しやすいからという理由もあります。
しかし、これを通過しない事には始まらない、土台にも立てないので必要だと思います。
なので、プログラミング教室で本格的なプログラミングがなかなかスタートしなかったとしても、もう少し長い目で見てやって下さい。