ムーがいなくなってから4ヶ月が過ぎていた。

自分の生活の中でムーのこと思わない日はなかったけれど

日々それも薄れだしていた。

年末になって「さて、やるか・・・」なんて思いながら

日頃、あまりやらないエアコンの掃除から始めて

エアコンのカバーをはずしフィルターを見たらいつもより汚れていた。

この夏にムーの体の負担を軽くするためにエコ無視で使い続けていたのが原因なのは明白

フィルターを洗いベランダで干して乾くまで他の掃除をして

掃除機を使い出し間もなく急に目から涙が溢れ出していた。

それは機械音が嫌いなムーが掃除機を使ってると僕の足元にまとわりづく情景が

無意識に横切ってしまったからだった。

「あいつ、なんでいないんだろう」って思う小さな気持ちがそうさせてしまった。

こんな掃除機使うだけでもその存在があったことに気がついた。

掃除が終わって一段落した後にムーの血統証をおもむろに眺めていた。