こんにちは、AVデバイスカウンセラーのYONです。

 

秋になって、過ごしやすい季節になりました。

外は快適な気温ですが、会社では24時間フル稼働のパソコンや周辺機器の温度上昇を

防ぐため、発熱する機器に常時デスクファンの風を直接当てています。先日メンテナンスの為、正常に回っていたデスクファンの電源を切り、しばらくしてから電源を入れたらファンが回らなくなりました。このままだと周辺機器の寿命、故障、熱暴走が心配なので早速修理に取り掛かりました。

 

 

故障した本体はYAMAZEN(山善)のシンプルな卓上タイプのデスクファンです。

特別な機能はなく、中央にある電源スイッチと送風の角度調節だけです。

 

 

本体の分解も簡単で、背面にあるネジ4本と、底面にあるネジ4本を緩めます。

 

 

フロントパネルを外すためには、先に電源スイッチを取り外す必要がありますので、

電源スイッチのツマミを外して、スイッチを固定しているネジ1本を外します。

 

 

フロントとリアパネルを開けると100Vのモーターが見えてきます。

モーターの左右に取り付けられている黒いものがシロッコファンです。

このシロッコファンを手で回すと、かなり重くなっています。

 

モーター本体を固定しているネジ2本を取り外します。

 

 

右側のシロッコファンをモーター軸から取り外します。

モーター軸に圧入されているだけなので簡単に外せます。

 

 

モーターと軸を固定されている長いネジ2本を緩めて軸を取り外します。

 

 

こんどは左側のシロッコファンを取り外します。

 

 

左右シロッコファンとモーターの軸を取り外した状態です。

 

グリス切れが原因!

写真ではちょっと分かり難いですが、モーターの軸とその軸受けがグリス切れ状態です。

モーターが回らない原因は単純にグリス切れです。(ほとんどがこのパターンです)

 

 

モーター軸にグリスを塗る

お決まりの作業で、モーター軸と軸受け清掃後、 潤滑剤としてグリスを塗ります。

 

 

グリス塗った後は、元通りに組み直すだけとなります。

 

 

最後にファンがスムーズに回るかテストします

 

シロッコファンが回っていない状態の写真です。

 

シロッコファンが回っている状態の写真です。 回りました!!

 

 

このデスクファンは分解が簡単な方でしたが、シンプルな扇風機やサーキュレーター

も似たような構造のものが多いです。

 

壊れていなくても、夏が終わって片づける前にちょっと面倒なこの作業をすることに

よって寿命が延びます。(この手のモーターは簡単に壊れないです)