ので、買っちゃった。

2012年10月に、町田市立国際版画美術館が開館25周年を記念した展覧会「北斎と広重~きそいあう江戸の風景~」の図録。
美術館の特設公式サイトはこちら
Youtubeの公式映像もみつけた!⇒こちら
この展覧会、新宿だか渋谷だったかの、駅の柱の大きなポスターを目撃した瞬間に「行きたい!」と思いながら、結局行けなかった。だから、その図録がご近所の古本屋さんの棚に並んでいたから、びっくりして即買いした。
浮世絵、最高!
浮世絵って究極のデザイン見本市だと思う。
日本人のデザイン感覚ってとんでもなく繊細で、
浮世絵版画って実物はそれほど大きな紙面ではないのに、
広大なスケール感も出しちゃうし、
その幾何学センスは世界でも唯一無二だし、
色彩感覚も、限られた色の混合具合が絶妙~。

絵師も、彫師も、刷師も、その巧みさは絶品ですわ!
図録だけど、おもしろ~い~!
北斎、広重、天才!
あ、そういえば、
昔、お茶漬けのおまけのミニ浮世絵、集めたなぁ~(古すぎる話題)
北斎なんて、
西洋のバロックもルネサンスも印象もキュビズムも何もかも、
全部ふっとばしちゃってるもん。
ベタベタ油を塗り重ねていく手法は、どうやってもシンプルにはならないんだね。
メチャメチャ高度な技術が隠されているのに、
見た目、すんごいシンプルだなんて、かっこいい~。
いいなぁ~、日本人の巧みの技って!
なのに・・・
こんな誇り高いセンス(文化)を持っているのに、
なんで世界コンペなのよ?
国立なのに、なんで日本人のデザインじゃないのよ?
国の誇りっていうか、愛国心って、そういうもんじゃないの?
ザハなんて日本のこと何も知らんだろうに。
日本人の文化や知恵を集結させなきゃ、なんの誇りにもならんだろうに。
芸術や文化を粗末に扱うと、しっぺ返しがくるよ~。
この図録(展覧会)は風景画が中心のようだったけど、
実は春画にも興味が沸き始めてる。
エッチ心の興味津々感も無いとはいえないけど、
中でもやはり北斎の春画は、
その発想とデザイン(構図)の巧みさがスゴ技だと思う。
「鉄棒ぬらぬら」ってのも、ほんと、世間を舐めてて粋だわね。
しばらくはこの図録を眺める毎日が続きそう~。