息子たちの生活には、いつもサッカーがある。

地域のチームに通い、スクールにも行き、

海外リーグやJリーグを見ながらご飯を食べる。

この時期になると、毎年恒例の高校サッカー。

スタジアムに足を運んだり、テレビの前で家族みんなで応援するのが、我が家の楽しみになっている。


母の声は、いつも少しズレている


サッカー経験がない母の言葉は、

どうしても精神論になる。


「もっと早く走らなきゃ」

「気持ちで負けてたんじゃない?」


本当は褒めたいのに、

良いプレーよりも、

できなかったところの方が目についてしまう。


言ったあとで、いつも少し後悔する



その点、父は違う。


試合の映像を見ながら、

「今のプレー、難しかったよな」

「あそこでよく判断したと思うよ」


そう言われた息子の表情は、明らかに違う。

嬉しそうで、誇らしげで、安心した顔をしている。


男同士の会話、と言ってしまえばそれまで。

経験者と経験者だからこそ通じ合う言葉。


わかっている。

でも、少しだけ寂しい。


サッカー少年を育てる母は、

グラウンドの外で支えているだけなのに、

ときどき輪の外にいるような気持ちになる。


それでも今日も、

洗濯をして、送り迎えをして、

「お疲れさま」と声をかける。