年末年始、久しぶりにテレビの前で家族がそろった。
お正月らしいことを特別にしたわけではないけれど、
高校サッカーがあるだけで、
この時期は少し特別になる。
スタジアムに足を運んだ日もあれば、テレビ観戦の日もあった。
普段はそれぞれがタブレットを触って、
同じ空間にいても別々の時間を過ごしている我が家が、高校サッカーの試合中だけは同じ画面を見て、
同じ瞬間に声を上げる。
男の子の母として、高校サッカーは少し特別だ。
ピッチに立つ選手たちの姿に、
「ここまで来るまで、どれだけの日々があったんだろう」と、
どうしても自分の子どもを重ねてしまう。
朝早くからの練習、うまくいかない日、
叱られてふてくされた顔で帰ってきた夕方。
それでも次の日には、またボールとともに家を出る。
同じ高校生でも、チームごとに全く違う物語がある。
試合の流れが一気に変わる瞬間。
逆転して、また逆転されて、それでも最後まで走り切る姿。
ミス一つで流れが変わる緊張感と、
ゴールが決まった瞬間の爆発する感情。
正直、プロの試合より面白いと思ってしまう。
勝ち負けだけじゃない。
結果以上に、「今しかない時間」を全力で生きている姿がそこにある。
男の子を育てていると、
うるさい、落ち着きがない、危なっかしい、
そんなふうに思うことも多い。
それでも、高校サッカーを見ていると、
あのエネルギーは、ちゃんと未来につながっているのだと信じたくなる。
息子を育ててきた母として、
そして一人の観戦者として、
高校サッカーを見るたびに胸がいっぱいになる。
この年末年始、家族で同じ試合を見て、同じ瞬間に一喜一憂できたこと。
それだけで、十分に「いい時間」だったなと思う。

