私は、日本に沢山あるキリスト教系大学が、明治維新以来近年まで、日本の教育に大変すばらしい実績を挙げてきたことを認めるのに吝かではないのだが、その将来については、かなり悲観的な予測をしている。
最近、恐ろしく基礎学力レベルの大学生が居ることが世間に知れ渡った。
大学生にもなって、恐ろしく語彙が貧弱で、下品な罵倒の言葉しかしらず、昔の学生運動"家" たちによく見られた、薄っぺらな理論武装をしていい気になる、というレベルにすら達してなく、ただただ軽薄なパフォーマンスしか出来ないという為体の大学生なのである。
なんでそんなレベルの低い大学生が居るのかと調べたら、どうやら、普通の高校に入れないバカな子だけを集めた特殊なキリスト教系高校があるらしく、で、そういう高校からキリスト教系大学への推薦入学というルートで、彼らが大学に入れちゃうというからくりだったようである。
元々、高校進学の時点で普通の高校に入れないくらいのバカだったのに、更に高校生活で、ちゃんとした基礎学力をつける勉強そっちのけで、カルトイデオロギーのパフォーマンスばっかり"勉強"しているから、恐ろしく基礎学力レベルの低い高校卒業生が出来上がり、そして、そんなのを、キリスト教系大学が受け入れちゃったのだ。
基礎的学力がないのに大学に入っちゃって、パフォーマンスばっかりやっているバカ学生自身も不幸といえば、不幸だが、自業自得ともいえる。そして、そういう、《 不幸といえば 不幸だが、自業自得 》な存在が他にもある。そんなのを受け入れた、キリスト教系大学の方だ。
そういう大学は、バカな学生が居る大学、バカでも入れる大学だと、世間に大っぴらに知られてしまったのだ。
バカでも入れる大学には、バカしか受験しなくなり、その結果、生徒はバカばかりの大学が出来してしまうのである。
多くの私立医科大がそういう経緯をたどった。昔、私立医科大では、多額の寄付金を出せば、バカでも入学できることが大きなニュースとなった。その結果、現在、僅かの例外はあるものの、多くの私立医科大は、バカが金を積んで入る大学、という認識が定着し、その結果、(僅かの特待生を覗いて) バカしか入学してこなくなり、医大なのに、医者になれるのは入学者の半分も居ない、という惨状になっている。
某地方教育大学は、ペーパーテストの成績に拘らない、という受験生の選抜方法を採用した結果、ペーパーテストの成績が酷い生徒が合格するという実績ができてしまい、それが受験産業によって、世間に広く知られると、そのレベルのペーパーテストの成績のものしか受験しないようになってしまった。
このように、日本の大学には、バカでも入れることが広く知れ渡ってしまった大学には、バカしか受験しなくなり、その結果、生徒はバカばかりの大学が出来してしまう、という"法則"があるのだ。
キリスト教系大学の多くも、この"法則"に従った経緯を辿ることになるだろう。つまり、バカでも入れることが広く知れ渡ってしまったから、バカしか受験しなくなり、その結果、バカな学生ばかりの大学となるであろう。
今は、子供が少ない時代で、多くの大学が苦しい経営を強いられているというのは判るし、その為に、推薦入学という手で学生数を水増ししようというのも、仕方のないことなのかもしれないが、そうやって、ワル目立ちするバカを入学させてしまったら、元も子もないのである。
杉浦 憲二 (Sugíura Kenji)