風邪もほぼ回復。
寒さも緩んできたこともあり、風が吹くのを心待ちにしています。
そんな中PucaBeachでのカイトの続きを書きます。
ちょいオフでシフティーな風の中、不安と恐怖感の入り混じるPucaBeachに、一人カイトボーディングでアウトに出て行ったことは前回に書きました。
そしてカイトの様子がおかしく、パンクしたのか、いまにもくしゃくしゃになりそうです。
こんなアウトでカイトを落とせば流されるのは確実!
とにかくカイトを振らずに安定させ、ビーチに戻り始めました。
アウトはきれいな風でなんとかインサイド付近まで近づきました。
インサイドで風がシフティーになり始めると、今にもカイトが二つに折れてしまいそうです。
微妙に力を抜いたり、入れたり、何とかビーチサイドにたどりつきました。
サポートの現地人のすぐ近くにとにかくカイトを落とし、ガイドさんがすぐにキャッチ。
カイトの空気が抜けフニャフニャに・・・
カイトを確認すると、エアバルブのねじが山がずれた状態で締められています。
現地ガイドにカイトの空気入れを任せた私のミスですね。
カイトのトラブルはいざというとき命の危険にもつながります。
セットアップは自分で行うのが第一!
カイトの事故はすべては自己責任!!!
エアバルブを締めなおし、空気を入れてもれないかしばし様子を見ます。
メンバーに、沖の生物は小魚の群れが銀色の虹のように光って見えること、アウトにさえ出ればいい風が吹いて十分に走れることを話しました。
カイトショップの社長に「インサイドさえ注意すれば行けますよ」と話しましたが、走る様子はなさそうです。
PucaBeachに来たがったDrがカイトで走ると言い出しました。
カイトショップの社長が試すのかと思いきや、「もう一度あなたが走って、大丈夫ならDrが行ったらどうですか?」とのこと・・・
安全、危険を見極めるのは、社長の仕事と思っていましたが、社長にはその気がまったく無い様子。
DrになんとかPucaBeachを走らせてあげたい私は、カイトも空気漏れの様子はないようなので、海に出て様子を見に行くことに
現地ガイドのセットアップの様子に不安を感じた私は、カイトショップの社長にサポートを頼みました。
1まずインサイドは風がシフティーなので、カイトを海の中まで持って入って上げてほしいこと。
2 インサイドに戻ってきたらカイトは必ずといって落ちるので、現地のガイドはあまりカイトのことがわかっていないから任せたくないので、社長がすぐにカイトを押さえに来てほしい。
と二つのことを頼みました。
カイトショップの社長がカイトをサポートして上げようとすると、右側のバックラインがタングルしています。
タングルとはカイトとコントロールバーをつないでいるラインが絡まっていることです。
タングルしたままカイトをあげるとコントロール不能になって大変危険です。
私が「社長、タングルしています」っと声をかけました。
社長は「大丈夫です。タングルしてませんよ」とのこと・・・
もう一度確かめるとやはりタングルしています。
私が「やはりタングルしています。」っと声をかけました。
またもや社長が「大丈夫!タングルしてません」
私は自分の勘違いかとカイトをあげました。
カイトはコントロール不能です。
冷や汗もので何とかビーチの反対側に落ろしましたが、そこには椰子の木が・・・
椰子の木にかするようにカイトをおろしました。
長いカイト暦でこんなことは初めてです。
少しカイトは破れたもののカイトは大丈夫でした。
もう一度ラインをチェックするとやはりタングルしています。
社長に「やはりタングルしてます」っと言いましたが「コントロールバーが入ったんでしょう」と訳のわからぬ答え・・・
タングルを直してカイトをあげれば、インサイドは苦労しながらも、なんなくアウトへ出て行きました。
やはりアウトはいい風がはいっていて、バンバン走れます。
小魚の群れの虹、エメラルドグリーンの海、最高の気分で海を走り、近くを走る観光船のギャラリーにアピール。
素晴らしいクルージングです。
しかし、浜辺で眺めるDrに交代しなければ・・・
交代するために、ビーチに戻ります。
インサイド付近まで行くと風は超シフティー
カイトを落とさないように、社長がサポートに来てくれるのを待っていると、いっこうに来る様子がありません。
この体勢ではどんどん風下に流れていくので、アウトに向かってまた走り、風上に上っていきます。
そうしてまた皆のいるビーチに向かいましたが、また社長はサポートに来る様子はありません。
私は風見鶏になり、海を調べに出るときに、危険を避けるために社長にはカイトをサポートを頼みました。
やはりカイトショップの社長が一番経験があり信頼できると思ったからです。
私はインサイドでカイトを落とさないように耐えていましたが、また風下に流れ始めました。
またもや私はアウトに出て風上に上り、またもやビーチに戻りました。
三度目の正直です。
インサイドでカイトをとるサイン出す私を見かねて、Drがカイトをとりにきてくれました。
カイトをあげる前のラインチェックでタングルしているのに「していない」と言ってカイトを落とさせたり、インサイドはかいとが落ちるから必ずサポートに来るように頼んだに来なかったり、自分が乗れないものだから私に失敗させようとしているとしか思えません。
私も我慢の限界をこえ「どうして約束どうりサポートに来ないんですか?」と尋ねましたが、「もっと乗るのかと思ってました」とのこと
私は呆れてそれ以上言葉が出ませんでした。
しかし今となれば私に配慮が足りなかったのかもしれません。
仮にもプロのカイトショップの社長が乗ることができない状態を、私がすんなりクリアしてカイトをしたことがすごくプライドをこわし、機嫌を損ねていたんでしょう。
しかし同じカイトをする人間として、相手を危険にさらすようなことはしてはならない気がします。
私はDrと変わるため、サポートに回り、海の中足が着くぎりぎりからDrのカイトをあげました。
するとなんなくライディング、無事Drはカイトを終えました。
ここPucaBeachでのカイトは、信用していた人の裏側や、男の嫉妬を見たようで、最高な場所での、夢のようなカイトが心から喜べない、虚しさの残るカイトになり、残りの旅も人間の嫌な面を見てしまうものになって行きます。















