前回の投稿で生活環境が変わったと書いたが、実は3年ほど前から単身赴任となり、自宅から離れた場所で生活を送ることとなった。
 趣味は手放せないので、車両の一部を赴任先に持参し、KATOのユニトラックを赴任先の自室の床に敷いて、たまに走らせていたのだが、屈んだ姿勢で床面に線路を敷くのが一苦労で、エンドレスを敷設し終えた頃には腰も痛くなり、一休みしないと車両を走らせる所では無くなることもしばしばであった。走らせたい車両は手元にあるものの、線路を敷くのが億劫になり、よほど余暇時間と動機がない限り、走らせることは無かった。

 せめてばらばらのユニトラックその都度接続して敷設するのではなく、ある程度まとめて、薄板状のものに固定し、モジュール化することができれば、敷設が楽になるであろうことは日ごろから考えていた。ホームセンターに足を運ぶ都度、資材売り場で、ユニトラックを取り付ける用途に適した薄板を探したが、以下の条件を満たすものはなかなか見つからなかった。(今になって思うと、探し方が悪かったのだが・・・)
・切断等の加工が容易であること。(カッターで楽に切断できること。のこぎりは使用不可)
・軽量であること。
・一方で、ユニトラックを保持するための、ある程度の剛性があること。
・スクリュを用いたユニトラックの固定が可能であること。
 あきらめかけていたところ、ネットで検索していたら、建設作業や引っ越し作業の際に、建物を養生する用途の、「Pボード」(商品名)と呼ばれる材料が見つかり、近所のホームセンターでも販売されていることが分かり、試しに購入したところ、上記の条件をすべて満たすことが分かったので、本格的に設計・製作に着手することにした。
 そこへ来て昨今のコロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛要請にもとづき、このGWもほとんど部屋にこもって過ごしていたことから、一気に完成させることができた。
 次回以降、設計、製作の過程を記して行くことにする。

完成したモジュールを部屋に敷設したところ。