分岐器については、以下の懸念があった。本レイアウトの成立性にかかわるので、事前に試作及び検証を行うことにした。
1.標準的な分岐器ならともかく、配線図に多数存在する外方分岐器や内方分岐器など、そもそも自作できるのか?
2.駅が曲線区間に存在するため、駅構内の分岐器は曲線部に設置することになる。中でも、カントの付いた本線から外側に分岐する外方分岐器を、そもそも模型車輛が通過できるのか?
1については、プリント基板から切り出した枕木で構成する作例がいくつも発表されており、これらを参考に製作することができた。内回り(左回り)本線から右への分岐器を試作した。(本線側R=1300mm、分岐側R=720mm)

2については、分岐側への進路がSカーブかつ逆カントとなるため、SLや中間台車のついたEL、DLの通過が非常に懸念された。試作した分岐器にフレキレールをつなげて、ベニヤ板上に仮固定して、手持ちの車両が通過できるか確認した。カントも設けて確認した。一部の車輛で分岐側への通過時に中間台車の浮き上がり等が認められた他は、意外なほど問題なく通過できた。特に9600が通過できたのは意外であった。本結果を受けて、このまま製作を進めることにした。
