設定した方針、仕様に基づき、配線の検討を行った。
以下に示すような要求事項と制約事項の突合せを行った。
<要求事項>
・できるだけ長編成の列車を運転したい。
⇒DD51重連+寝台特急フル編成を運転したい。退避線を設ける場合は、有効長を確保したい。
・制約の中で可能な限り曲線半径は大きく、分岐器番数も大きくとりたい。
・路線設置条件は、実物の基準にできるだけ準拠したい。
⇒緩和曲線は3次放物線、反向曲線の中間には直線を入れる、縦断曲線の途中には分岐器は設けない、など。
<制約事項>
・6畳間のスペースに収まること。
・家具、建具と干渉しないこと。
両者をこれ以上譲れない、というレベルまで突合せ、配線図を作成した。
・基本は複線エンドレスとするが、無理に直線部を設けず、全般的に曲線の連続で構成することにした。
・駅の設置は迷ったが、待避線(中線)付きのものを設置することにした。上記の通り、駅も曲線部に設置することにした。
・高速の通過列車がある、という想定で、本線の線形をしっかりと確定し、中線や待避線への分岐器は、本線の線形に影響しないように設置する。→曲線状の駅に設置するため、内方分岐器、外方分岐器がほとんどとなり、市販の分岐器は使用できないため、自作を覚悟した。
・機関車の留置線を設けた。
(以上は上段に設置)
・列車の留置線を兼ねて下段に終着駅を設けることにした。
・上段と下段の連絡腺を設ける。(勾配あり)
配線図の設計、描画はいつもの通りJW-CADを用い、緩和曲線(3次放物線)の描画には外部変形を作成して作業の効率化を図った。
最小曲線半径、分岐器の番数及び勾配はスペースとのせめぎ合いで決定することとなった。
結局、最小曲線半径は720mm、分岐器は#6、勾配は3.3%となった。
設計がだいぶ進んだところで、部屋の寸法を採寸したところで、扉や窓の周囲の突起部と線路が干渉することが分かり、修正を余儀なくされた。
結果、出来上がったプラン(配線図)は下図の通り。
以降、このブログでは下図の配線図を「スケルトン」と呼称する。
