マイクロエース社のキハ183系を所有している。外観等の出来はよく、気に入っている。特にキハ183-100は印象を良くとらえていると思う、が、以下の点に不満を感じている。
(1)連結操作
オリジナルのカプラーはナックルが固定式であり、連結するときは一方の車両を持ち上げ、カプラー中心を目視で合わせる必要がある。
車両の上方が開放している空間での操作は問題ないが、棚の中に編成で収納陳列する場合、横方向からカプラー中心を勘にたよって操作しなければならないため、連結は至難の業となる。フラストレーションが蓄積するとともに、そんなことにかける時間がもったいない。
(2)走行抵抗
動力車の出力不足も指摘されているが、付随車の走行抵抗も明らかに大きく、編成全体としての出力不足を生じていると思われる。(同社のキハ40では改良がなされており、付随車の走行抵抗は格段に少なくなっている)
 
以上の理由等により、実施した改造を備忘録として残す。
 
注意
以降に掲げる改造を適用した場合、
製造会社の補償対象外となります。
 
(1)連結器の交換
とにかく車両同志を押し当てて自動連結できるようにしたい。外観や連結面間隔の優れた各種カプラーが存在するが、オリジナルのカプラーポケット及び伸縮機構をそのまま流用できるよう、KATOカプラーを選択した。
まず、床板と車体を分離する。分解時、車端のジャンパー線を折損しないよう、横に回しておく。
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伸縮機構の線バネを外す。
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カプラー組立を取り外す。汚物処理装置が取り付けられている箇所の取り外しはややコツがいる。(文章では表現しがたい・・・)
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カプラー・ポケットを分解し、オリジナルのカプラーを除去し、センター・ピンとして機能する突起を切除する。
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センター・ピンがあった箇所に、φ1.4mmの穴を開ける。オリジナルのセンター・ピン位置はちょうど段差があるので、少し内方にずらして開けた。
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開けた穴にφ1.5mmの真鍮線を圧入する。
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外径2.4mm、内径1.5mmのパイプをかぶせる。
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KATOカプラーを装着する。
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あとは、分解と逆の手順で組み立て、作業完了した。
交換後の連結面は、オリジナルよりもやや狭くなったが、急曲線(R600以下)での運用は考えていないので、これで良しとした。
<施工前>
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<施工後>
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(2)付随車軸受の交換、(3)動力車ゴムタイヤの交換は次回とします。